健康トピックス  

我慢せずに受診を-中高年の肩の痛み-



肩の痛みの代表は五十肩

 ある日突然肩が痛い・・・。
関節を取り囲む筋肉などが老化しはじめる中高年になると、肩の痛みが起こりやすくなります。
肩の痛みで代表的なのは五十肩(肩関節周囲炎)です。
痛みはあるのに検査では異常のない場合がほとんどです。
まずは安静にして、無理に動かさないことが大切です。

思いもよらない病気の場合も

 五十肩意外にも肩の痛みには主に下記の原因が考えられます。
(1) 腱板損傷・・・コップに水を注ぐ、球を投げる、腕を挙げるなどの動作をしたときに痛みや支障がある場合は、腱板が損傷していることがあります。
(2) 使いすぎ症候群・・・テニスやゴルフなどで肩関節を使いすぎると起こります。痛いのを我慢して使い続けると徐々に痛みが増して悪化します。
(3) 外傷・・・鎖骨などの骨の骨折や、転倒などで肩が脱臼したときの痛みがあります。脱臼は繰り返すとルーズショルダー(肩関節不安定症)となって慢性的に痛むようになります。また怪我の後に長く痛みが残る「外傷後反射性交感神経性ジストロフィー」という病気もあります。
(4) 腫瘍・・・骨腫瘍(骨や関節などにできる腫瘍)、軟部腫瘍(筋肉や脂肪などにできる腫瘍)によって神経が圧迫されて痛みが起こります。




指導: 立川市・古岡整形外科院長 古岡 邦人
企画: 日本医師会
協賛: 武田薬品工業株式会社