健康トピックス  

「目が充血している」「目がかゆい」
「緑内障と診断された」

-目薬(点眼薬)を処方されたら、
こんなことに気をつけましょう。



目薬は直接目にさすため、飲み薬と異なる注意が必要です。
間違った使い方をすると
悪い影響が出ることがあることを覚えておきましょう。

目薬の1滴は薬50ul、目の中に一時的にためられる量は30ulくらいです。
たくさんさしても余分な目薬はあふれてしまい、デリケートな目のまわりの皮膚をかぶれさせることもあります。
また目薬の一部は、鼻の粘膜から吸収されて、全身的な副作用が出る場合もあります。
普通は1滴で十分な効果があります。

目薬は、いったん使いはじめると外の空気や汚れが容器の中に入って不潔になることがあります。
容器の先を汚さないような扱い方が大切です。

目薬を使っていて、ごろごろしたり少しでも目がおかしいと思ったら、かかりつけの医師を受診しましょう。

目薬の正しいさし方と主な注意点
1. 点眼前に手、とくに指先を石鹸でよく洗い、流水で洗い流す。
2. もう一方の人差し指で下まぶたを引きながら、薬の容器の先端が目頭やまつげに触れないように点眼する。
3. 点眼後は約1分間静かにまぶたを閉じ、軽く目頭を押さえる。
(鼻の奥に流れ込むのを防ぐため)
4. あふれ出た点眼薬はすぐに拭き取る。
 
点眼は決められた1日の回数を守る。
何種類も点眼する場合は5分ほど間隔をあける。
保管方法・場所、使用期間の指示を守る。
コンタクトレンズを使用している場合は医師に相談を。



指導: 山口大学大学院医学系研究科眼科学教授 西田 輝夫
企画: 日本医師会
協賛: エーザイ株式会社