健康トピックス  

夜、眠っている子どもが突然目をさまし、
恐怖で叫んだり、おびえて泣きわめく、
ひどく寝汗をかいたり呼吸が荒くなったりする・・・。そんな症状があったら

夜驚症(やきょうしょう)」かもしれません。



多くは3〜10歳の子どもにみられ、
眠りからさめる時の“覚醒障害”が
原因ではないかと考えられています。
半分眠っていて混乱した状態なので、
家族がなぐさめ、完全に目ざめさせようとしても
なかなか反応しないことが多いようです。

“覚醒障害”は、遊園地で遊んだり、友だちにいじめられたり、
ピアノの発表会があったなど、楽しいことでもつらいことでも、
激しく興奮したり、緊張したあとで起こりやすいことがわかっています。

治療としては寝る前に飲むと効く薬がありますが、
睡眠中に生じるてんかん発作の可能性もまれにありますので、

週1回以上このような症状が起こったら、
かかりつけの医師に相談してください。



指導: 東京都・ほあし子どものこころクリニック院長  帆足 英一
企画: 日本医師会
協賛: 第一三共株式会社