健康トピックス  

お風呂でふれあいを -子どもの入浴法-



熱くしないで

 赤ちゃんはお母さんのおなかの中でなれた、体温に近い温度(37〜38度くらい)のお風呂が好きです。
小学生になっても、40度以下のぬるめのお風呂がおすすめです。
そのほうが心臓や血管に負担をかけずに血行をよくするからです。
石けん、タオルにこだわらず、陰部やわきのしたなどのへこんだ部分を手でよく洗うようにします。
家族の楽しいふれあいの中で、だんだんと入浴法も教えていきましょう。

かぜをひいても入っていいの?

 かぜのときに入浴しても、入浴しない場合と比べて、症状の強さや経過に差がないことがわかっています。
軽いかぜで長く入浴させず肌にトラブルを生じては、かえってよくありません。
かぜをひいたときは、あつ風呂、長風呂、風呂遊びはせず、お風呂から出たらすぐに服を着る、直後の冷気や外出をさける、すぐ寝る、などの工夫をするとよいでしょう。




デリケートな肌に注意

 乾燥肌や湿疹のある子では、石けんの使いすぎやナイロンタオルの使用はよくありません。
日に一度の入浴のほかに、外出から帰ったら手を洗い、大汗をかいたらシャワーを、おむつの子は下痢をするたびにお尻のお湯洗いをして、感染防止やあせも、湿疹の予防に努めましょう。



指導:五十嵐こどもクリニック
    院長 五十嵐 正紘
企画:日本医師会
協賛:ファイザー株式会社