健康トピックス  

赤ちゃんの未来のために-B型肝炎の母子感染を防ぎましょう-



B型肝炎ウイルスを持っている人が妊娠すると

 B型肝炎はB型肝炎ウイルスによって起こります。
主に血液によって感染しますが、我が国では100人に1人くらいの割合で身体の中にB型肝炎ウイルスを持っている人がいます。
 このような人が妊娠して、出産の時に母親の血液が子どもに触れると、子どもがB型肝炎ウイルスに感染することがあります。
その子どもは身体の中に長い間ウイルスを持つキャリアとなり、将来、慢性肝炎や肝硬変、肝がんになることがあります。
 もし母親のウイルスが少ない場合でも、生まれたあとに子どもが急性肝炎にかかり、重症になる場合があります。


ウイルスの検査をしましょう

 妊娠がわかったら、医療機関でB型肝炎ウイルスの検査(血液検査)をしてください。
もし検査によってB型肝炎ウイルスを持っていることがわかったら、母子感染防止のための処置(子どもへのワクチン投与など)を受けましょう。
 妊娠から出産にかけては、思いもよらぬいろいろな出来事が増えますが、他の事柄に気をとられて、出産後の母子感染防止処置を忘れることのないよう気をつけてください。
親元に里帰りして出産する場合は、医療機関が変わることがあるので特に注意しましょう。




指導:厚生労働省母子保健課、結核感染症課
企画:日本医師会
協賛:武田薬品