健康トピックス  

頭痛治療に日記がヒント-片頭痛(へんずつう)への対応-



片頭痛と緊張型頭痛とは違います

 頭の左右どちらか、場合によっては両側が脈とともにズキンズキン痛むのが片頭痛で、女性に多く、発作的に起こります。
肩や首などの筋肉が緊張して起こる「緊張型頭痛」とは別の頭痛で、治療法もまったく違います。


がまんしすぎはよくありません

 日本人に多いのは、頭痛に耐えながら日常生活を送り、市販の鎮痛薬を飲みすぎて、かえって悪化させるタイプです。
今では有効な治療法もありますので、片頭痛だと思ったら、がまんしないで、かかりつけ医に相談してみてください。


こんな項目に注意して日記をつけましょう

痛みはいつ頃から
痛みは時々か、毎日か
どのくらい痛みが続いたか
痛みの程度は
どんな痛みか
痛む場所は
頭痛以外の症状は
前ぶれとその症状は

◆片頭痛の引き金として考えられる物事

ストレス ストレスから解放され、ホッとしたとき
環境 光、におい、騒音、天候の変化
睡眠 寝すぎ、寝不足
ホルモン 生理、経口避妊薬、ホルモン療法
食事 空腹
食べ物 チョコレート、ワイン、チーズなど
運動 登山、ランニングなど
頭痛について“日記”をつけましょう

 片頭痛は遺伝的要素が強く、月に1回から3回くらい起こり、何らかの前ぶれがあることがしばしばです。
片頭痛は他の頭痛と区別しにくいこともありますが、頭痛の状態について日記をつけると参考になります。
左のような項目をチェックすると、より良い治療法を見つけるための有力なヒントになります。
 なお、片頭痛が起こったら、とりあえず暗い部屋で横になり、安静にするとよいでしょう。



指導:北里大学医学部内科学
    教授 坂井 文彦
企画:日本医師会
協賛:ファイザー株式会社