ふつう、1日の排尿は成人では4〜6回、寝てからはせいぜい1回程度ですが、個人差がかなりあります。
いつもと比べてどうも回数が増え、しかも一時的ではない場合には「頻尿」と考えてよいでしょう。
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その原因は
1.炎症や結石などで刺激され、尿意が起こる、
2.膀胱にたまった尿のすべてを排出できなくなり、残ってしまう、
3.膀胱が小さくなり尿をためにくくなる、
などですが、多くは病気によるものです。
頻尿は、日常生活に支障をきたすばかりでなく、なかには重大な病気が関係している場合もありますから、市販薬を飲んでやり過ごすことはかえって危険です。
おかしいと思ったら、かかりつけ医に相談してみてください。
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表:頻尿の症状と、原因となる主な病気
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1 |
刺激により尿意がおきやすくなる |
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前立腺肥大症の初期(男性)、膀胱炎、過活動膀胱、膀胱結石など |
2 |
膀胱にたまった尿を出し切れない |
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前立腺肥大症・前立腺がん(男性)、神経因性膀胱など |
3 |
膀胱が小さくなり、尿を多くためられない |
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間質性膀胱炎など |