健康トピックス  

背中が曲がり、身長が縮んできていませんか?
-骨の健康が身体の形を守ります-



骨粗鬆症では背中の曲がりと身長低下が、強い痛みを伴わず進行することがあります。
骨の量が減ってきますと、骨がもろくなって折れやすくなります。
手足の骨折は強い痛みを伴うのが普通ですが、骨粗鬆症における背骨の骨折は少し違います。
背骨の骨折がある人のうちの半分以上は、強い痛みを自覚せず、いつのまにか背骨が曲がり、身長が縮みます。

50歳以後で身長が2cm以上、若い頃から4cm以上縮んだら要注意!
背中が曲がって身長が縮むと持久力がなくなります。
階段を10段以上連続して上がることも不自由になります。
50歳以上の10年間で2cm以上、また、若い頃から4cm以上身長が縮んでくると、骨粗鬆症によって背骨に骨折が生じている可能性があります。

骨量を測定し、骨の健康管理を!
骨量低下や背骨の骨折があると、新たな骨折の危険性が増加します。
骨の健康は「背中の曲がり」にあらわれます。
姿勢に気をつけ、骨量を測定し、骨の健康を管理して「身体の形」を守りましょう。



指導:産業医科大学整形外科 教授 中村 利孝
企画:日本医師会
協賛:武田薬品工業株式会社