なかでもC型慢性肝炎が・・・
肝臓の病気にはいろいろな原因がありますが、その中でも肝炎ウイルスによる慢性肝炎が最も注意すべき疾患と言ってよいでしょう。
肝炎ウイルスには、食物などで口から感染するA型肝炎ウイルス、血液などから感染するB型やC型肝炎ウイルスがあり、急性あるいは慢性肝炎の原因となりますが、このうち最も多いのがC型慢性肝炎で、ついでB型慢性肝炎です。
C型慢性肝炎は肝硬変から肝がんになる確率が高い(肝がん全体の75%〜80%)ので特に注意しなくてはいけません。
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特別な症状がない感染症
肝臓に肝炎ウイルスが棲みついた人をキャリア(持続感染者)といいます。
日本全体ではC型肝炎ウイルスのキャリアが100人に1〜2人、人数にして150万人以上存在すると言われ、その7割以上が40歳以上と推測されています。
C型慢性肝炎はインフルエンザなどと違ってこれといった症状がありませんが、れっきとした感染症です。
血液などで感染しますから、過去に輸血をしたり、手術を受けたことがある人は「ひょっとして」と考えることも必要です。
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特に自覚症状はないが・・・ |
過去に輸血などを受けたことがある |
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血液検査をしましょう
血液検査をすればB型およびC型肝炎ウイルスに感染しているか、簡単にわかります。
平成14年から「節目検診」として一般住民検診の中に組み入れられましたので、40歳以上の方はぜひ積極的に検査を受けてください。
普通の日常生活をしていれば新しく感染することはめったにありませんから、一度検査をしておけば安心です。
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