2004.4.10
第50回放送分『眼病』 ゲスト:大山美智子ドクター


二見いすず: 今週は50回目の放送のドクタートークです。
今月は「眼病」目の病気についてお聞きしています。
お話をして下さいますのは鹿児島県医師会の大山 美智子(おおやま みちこ)ドクターです。
大山さん今週もよろしくお願い致します。

大山美智子Dr: よろしくお願いします。

二見いすず: 先週は結膜炎について大きく3つに分かれるというお話をして頂きましたが、その中で今日はアレルギー性の結膜炎についてお話を頂けますでしょうか。

大山美智子Dr: 花粉やハウスダスト・ダニ・ペットの毛など、異物が抗原となってまぶたや結膜に付くことにより抗体が出来て免疫反応が起きます。
この免疫というのは人に対してプラスの働きをするのが普通ですが、抗原が多かったり、何らかの理由によってマイナスの反応を起こすことがある、それをアレルギー反応といいます。
それによって起こったものをアレルギー性結膜炎と言います。

二見いすず: 症状としてはどのようなものが。

大山美智子Dr: まず一番多いのはかゆみが出てくるということ、それから涙、鼻水、粘性のメヤニが出る、ゴロゴロする、しまいにはかゆいので、こすってしまって今度はまぶたや結膜が(浮腫)腫れてしまうというような症状が出てしまいます。

二見いすず: 花粉症でお悩みの皆さんが、そういった症状に苦労していらっしゃるということですよね。

大山美智子Dr: そうです。

二見いすず: そしてもう一つの結膜炎、ウイルス性の結膜炎というお話がありましたが、これはどういったものがあるんでしょうか。

大山美智子Dr: これもウイルスの型によって症状が違いますが、流行性角結膜炎・咽頭結膜熱・急性出血性結膜炎の3つがあります。
これは症状が様々で一番目は流行性角結膜炎と言って、黒目に点状の角膜炎が起きて視力がすごく悪くなったり、耳の前のリンパ腺が腫れたりすることがあります。
それから咽頭結膜熱は字の如く喉がやられて、目がやられて熱が高くなる病気です。
これはプール熱と言われています。

二見いすず: よく聞きますね。

大山美智子Dr: そうです。
それから急性出血性結膜炎、これはアポロが打ち上げられたときに流行してきた結膜炎で、白目のところに急に出血が出ます。
これは特徴的なものですから誰でも分かるようなものです。

二見いすず: アポロ熱というふうに言われることもあるんですね。

大山美智子Dr: そうです。

二見いすず: 聞いたことがあるような気が致します。
急性ということですからこのアポロ熱については、例えば朝はどうもなかったのにお昼・夕方はひどい症状になったりということもあるんでしょうか。

大山美智子Dr: そうです。
朝、何にもなくて帰ってきたとき真っ赤に出血しているということがあります。

二見いすず: ウイルスですから、感染力が強い病気ということですよね。
やはり症状が出たら早めに眼科医に診察を受けることが大事ですね。

大山美智子Dr: はい。

二見いすず: はい。
わかりました。
来週もよろしくお願い致します。
有難うございました。
大山 美智子ドクターにお話をして頂きました。