2004.4.17
第51回放送分『眼病』 ゲスト:大山美智子ドクター


二見いすず: 今月は「眼病」目の病気についてお聞きしています。
お話は鹿児島県医師会の大山 美智子(おおやま みちこ)ドクターです。
大山さん今週もよろしくお願い致します。

大山美智子Dr: よろしくお願いします。

二見いすず: 春は外に出る機会が増えて、目も外気にさらされるわけで、そういったことから結膜炎などにかかることが多くなるというお話だったんですが。
かかった場合に、ご家族とかご本人も含めてそうですが気をつけることはありますか。

大山美智子Dr: 花粉症については、外に出るときにマスクを使うとか、防護の眼鏡をするとか、ダスターコート等をつけて、家に帰ったらまず外でほこりをはらって入り、それからしっかり手を洗い・うがいをする。
ウイルス性のものについては、始めから顔を拭くタオルとかハンカチなど別々にして家で消毒する。
そこまでして頂かないと家族内感染が起こりやすくなります。

二見いすず: タオルの消毒というお話がありましたが、具体的にはどうすればよろしいですか。

大山美智子Dr: 5分以上煮沸消毒するというのが正式な方法です。

二見いすず: そうすれば安心ですか。

大山美智子Dr: まず、そうですね。

二見いすず: 感染力が強いということですから、そこまでしないとやはり家族の間で伝ってしまうという恐れがあるわけですね。

大山美智子Dr: そうです。

二見いすず: はい。
わかりました。
結膜炎、流行眼というとどうしても軽くみてしまいがちな部分があるんですが、熱が出たり視力が落ちたりと大事に至ることもあるわけですよね。

大山美智子Dr: そうですね。
やはりまず第一に少しでもどうかあった場合は専門医の診察を受けて、これが何型であるかということを聞かれて、その指示に従われた方がいいと思います。

二見いすず: 種類もいくつかあるというお話がありましたよね。
やはり病気によっては、治るまでに長い期間かかるものもあるようですね。

大山美智子Dr: 流行性角結膜炎、ウイルスによるものですけど、これなどは2〜3週間、あるいはもっとかかります。
点状角膜炎を起こすと、もっともっとかかる場合があります。
ただし、3週間を過ぎた頃は伝染力はないと思います。

二見いすず: 例えば学校も他のお子さんに伝らないように休んだり、あるいは出来れば職場も休んだりした方がいいわけですよね。

大山美智子Dr: そうですね。
どうしても社会に広げていくと、やっぱり不便を感じるようになりますから、社会生活のエチケットとして休みをとる事、本人さんもつらいだろうと思いますから、休まれるのが当たり前ではないかと思います。

二見いすず: 社会に対するエチケットとしてこういう流行性、感染力の強い結膜炎になった場合には学校や仕事は休むということが大事ですね。
理解をして頂きたいと思いますけどね。
はい。わかりました。
何よりも気がかりなことがあったら、早く専門医に診て頂くことが大事ということですね。
有難うございました。
お話は大山 美智子ドクターでした。