2004.4.24
第52回放送分『眼病』 ゲスト:大山美智子ドクター


二見いすず: 今月は「眼病」目の病気について伺って参りました。
今日は最終週です。
今週も鹿児島県医師会の大山 美智子(おおやま みちこ)ドクターです。
大山さん今週もよろしくお願い致します。

大山美智子Dr: よろしくお願いします。

二見いすず: 眼病、目の病気のまとめとして先週まで伺いました、結膜炎の他に注意すべき病気があれば教えていただきたいと思います。

大山美智子Dr: まず緑内障という病気があります。
これは視神経がやられて、ひどくなると見えなくなって、視野、見え方の範囲が狭くなってくる病気です。
だから、早期発見・早期治療というのが問題になってきます。
それからもう一つは網膜剥離というのがありますけど、これは網膜というカメラでいうとフイルムの役目をするところが何らかの原因で目の壁から剥がれてしまう。
そしたらこれも物の映りが悪くなって視野が欠損してきますから、これも早期に手を打たないと失明に至ることがあります。

二見いすず: いずれも怖い病気ですね。

大山美智子Dr: そうですね。
それから糖尿病を煩っている方は血糖値が高い状態が続きますと目の底(網膜)に小さい出血が起こってきます。
これが中心部に及んでくると視力を失うことになりますから、これから中心部に至らないように、とにかく早く手立てをしないといけませんので、レーザー・薬もありますので、検査を嫌がらないでちゃんと受けて頂きたいと思います。


二見いすず: 白内障というのも、お年を召した方などよく耳に致しますが、この病気はどんな治療がありますか。

大山美智子Dr: 白内障は目の中にあるレンズが、擦りガラス状に濁ってくるわけですから、これを取り出して人工レンズを中に入れる。
それでもう一度ちゃんと見えるようになります。
他の病気を伴ってなければそれでよろしいですが、この中で私達が一番問題にしていないのは白内障です。

二見いすず: さほどご心配になる病気ではないというふうに今は考えていいということですね。
お話がありました、緑内障・網膜剥離、これは例えば自覚症状があるんでしょうか。

大山美智子Dr: 緑内障についは初期はほとんどありません。
だから定期検診、例えば誕生日にいつも検査をするとか、定期検診で見つけ出す。
それになりやすい目の形をしている方があります。

二見いすず: そうなんですか。

大山美智子Dr: だから、そういうのを早く見つけて、早く治療してもらう。
レーザー治療が多いですけど、その後に手術等もあります。

二見いすず: 網膜剥離も初期段階ではあまり自覚症状というのはないのですか。

大山美智子Dr: 飛びものがすることがありますし、火花が散ったように見えることもあります。

二見いすず: 蚊のようなものが飛んだり、糸くずが飛んだり。

大山美智子Dr: そうです。
飛び物が非常に多くなったり、それから急にこの部分が見えないとか、いわゆる視野が狭くなったり。
これはすぐ現れてきますから、そのような症状が出たらすぐ検査に行って指示に従って下さい。

二見いすず: いずれにしても気になることがあったら、すぐ専門医に診て頂くということと、出来れば年に1回誕生日に目の定期検診をするということが大事ということですね。

大山美智子Dr: そうですね。

二見いすず: はい。
わかりました。
4週にわたって大山さん貴重なお話を頂きました。
ありがとうございました。

大山美智子Dr: ありがとうございました。

二見いすず: お話は鹿児島県医師会の大山 美智子ドクターでした。