2004.6.26
第61回放送分『日焼け』 ゲスト:神崎保ドクター


二見いすず: 日頃感じる健康や病気に関する不安や疑問に鹿児島県医師会の専門のドクターにお答えいただくこのコーナー、もともと暑さの厳しい鹿児島ですが、梅雨の今も日によっては、夏本番のような日もあります。
今日から3回にわたって女性の大敵『日焼け』について教えていただきます。
鹿児島県医師会の神崎 保(かんざき たもつ)ドクターです。
神崎さん、どうぞよろしくお願い致します。

神崎 保Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: 神崎さんは、永年鹿児島大学病院で皮膚科を専門として学生さんを指導する傍ら、皮膚科のドクターとして医療の現場にいらっしゃいます。
さて、この日焼けというテーマなんですが、これは放っておくと大変な怖いことになるそうですね。

神崎 保Dr: はい。
そうですね。
先ほど、日焼けは女性の大敵といわれましたけど、確かに大敵。
シミあるいはシワをつくる大敵です。
しかし、本当に怖いのは皮膚のがんをつくるということです。
日光紫外線というのは発がん作用があって、がんをつくります。
そういうのが一番怖いと私たちは考えております。

二見いすず: やはり、紫外線をたくさん浴びることによってがんの発生が繋がるということなんですね。

神崎 保Dr: そうですね。
まだ梅雨ですけども、雨が降っても雲っていても太陽の紫外線は50%は地面に届きますので、たとえ梅雨でも注意しなければいけません。
梅雨が明けるともう7月、もう真夏になってこれは非常に強い紫外線となります。
鹿児島県は、皆さんご存じのように南の方でありますので、大変強い紫外線がありますから、紫外線には注意しなければいけない。
そのためには、色んな日焼け止めの方法とUVカットクリーム、最近盛んに出ておりますけども、そういう日焼け止めクリームを使うことが絶対に必要になってきますね。

二見いすず: 女性に限らず、男性もこの日焼け対策というのはもちろん必要なわけですよね。

神崎 保Dr: はい。
その通りです。
若い女の方から見ればシミだシワだということになりますけども、私たち医者の目から見れば、がんの対策。
これが重要ですね。
特に60、70歳以上になりますとがんが出てきますので、気をつけましょう。

二見いすず: はい。
紫外線の量もこれからがピークということですよね。

神崎 保Dr: はい。

二見いすず: それでは、UVカットクリーム、日焼け止めクリームについて少し詳しく教えて下さい。

神崎 保Dr: 皆さんが、日焼け止めクリームをお買いになると、ラベルのところにSPFの30とか40、PAの2+とか3+と書いてありますので見て下さい。
これが非常に大切な目印になります。
SPFというのは、サンプロティングファクターといいまして、紫外線を防御する。
この防御は、シミとかがんを予防するのに、どれだけ力があるかというのを示しているのがSPF。
これが30ですと普通位、もし、外に出る、日にあたる、テニスをする、ゴルフをする、海水浴に行くとなりますと、SPFの50位があった方がいいかもしれません。
次に、PAとありますけど、2+、3+色々あります。
これは女の方が40歳になって顔に小じわが出来る。
この小じわをいかに防ぐかというのが、このPAです。
普通ですと、2+でいいんですけど、やはりよく日光にあたるような人は3+はあった方がいいかと思います。

二見いすず: そして、2時間おき位には塗り替えたほうがいいですか。

神崎 保Dr: その通りです。
必要なことはウォータプルーフといって、汗をかいても落ちないものを使うこととと、朝9時に塗っても、だいぶ落ちますので昼休みくらいにもう一度塗り加える。
その方が安全ですね。

二見いすず: これからの季節、日焼けに対しては十分注意をはらっていただきたいと思います。
来週もまたどうぞよろしくお願い致します。

神崎 保Dr: はい。
わかりましいた。

二見いすず: お話は鹿児島県医師会の神崎 保ドクターでした。