2004.11.6
第80回放送分『乳幼児検診』 ゲスト:鮫島信一ドクター


二見いすず: 今日は、先週に引き続き乳幼児検診について伺って参ります。
お話は鹿児島県医師会の鮫島信一(さめしま のぶいち)ドクターです。
鮫島さん、今週もよろしくお願い致します。

鮫島信一Dr: 鮫島です、よろしくお願い致します。

二見いすず: 先週は新生児期から幼児期までを、細かく分けてご説明いただきましたが、今週は乳幼児期に必要な各種検診について教えてください。

鮫島信一Dr: はい、わかりました。
新生児期を過ぎて誕生日が来るまでの「乳児期」に必要な検診が「1ヶ月検診」「3ヶ月検診」「6ヶ月検診」「9ヶ月検診」「お誕生検診」となるわけですね。
これらは母子健康手帳に記載項目がありますので、これを参考になさって下さい。
またこの母子健康手帳は、子育ての記録として大事に活用して頂きたいものなんです。
鹿児島市内には小児科医もたくさんおられますが、本県には離島・へき地も多く、満足に検診を受けられない方々も数多くおられます。
そこで、鹿児島県では、春と秋の2回、赤ちゃん健康相談会を実施しています。
これは10年位前まで、「赤ちゃんコンクール」と言って親しまれておりましたが、目的は多くの赤ちゃんに検診を実施して、身体や病気の異常を早期に発見して、対応すること、そして育児相談を通じて、心と身体の健やかな発育を支援することにあります。
お母さんたち同士も仲良くなって、育児の悩みを話しあったり相談しあったりして解決する場となるよう、現在も関係者は一生懸命頑張っております。
該当する方は、出来るだけ沢山ご参加下さるようお願い致します。

二見いすず: 赤ちゃんコンクールには、そんな深い目的があったんですね。
そして幼児期の検診としてはどんなものが挙げられるんでしょうか。

鮫島信一Dr: はい。
この時期に大事なのは、出来るだけ早目に予防接種を受けることをお勧め致します。
具体的には、麻疹、風疹、三種混合、日本脳炎は定期接種です。
インフルエンザは個別接種であります。
これはかかりつけの医や近くの小児科で接種してもらえます。
あと、BCG、ポリオは集団接種になりますが、保健所等で受けてください。
乳幼児の検診等に関してはこんなところでしょうかね。

二見いすず: 鮫島さん、貴重なお話をありがとうございました。

鮫島信一Dr: 心身ともに、健やかな良い子・強い子を育てるよう皆さん頑張って下さいね。

二見いすず: お話は鹿児島県医師会の鮫島信一(さめしま のぶいち)ドクターでした。