2004.12.4
第84回放送分『インフルエンザ』 ゲスト:池田 琢哉ドクター


二見いすず: 12月に入りました。
今週と来週は、まさにこれからと言えますね。
『インフルエンザ』について伺って参ります。
お話しは、鹿児島県医師会の池田琢哉(いけだ たくや)ドクター です。
池田さん、よろしくお願い致します。

池田琢哉Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: さて、今年は既に東京や大阪で、インフルエンザが確認されたそうですね。

池田琢哉Dr: ええ。
大阪では、9月21日に始めて出まして、小学校が学級閉鎖になったようです。
その後、1週間位してから東京でも幼稚園で集団発生が起こったようですね。
A香港型のインフルエンザだったようです。

二見いすず: はい。
わかりました。
風邪とは症状が異なるインフルエンザです。
先ずはかからない事だと思いますが、予防のために注意すべきことをお話頂けますか。

池田琢哉Dr: 予防の基本は、流行前にワクチンを受けることがまず第一だと思います。
インフルエンザは、インフルエンザにかかった人の咳とかくしゃみ等の飛沫とともに放出されるウイルスがこの鼻の粘膜とか、気管の粘膜等に吸収されることによって感染します。
ですから、インフルエンザが流行してきたら、人ごみを避けたほうがいいんじゃないでしょうか。
特に、高齢者とか慢性の疾患を持っている人達、疲れているとか睡眠不足の人達は人ごみや繁華街への外出は控えていただいたほうがいいと思います。
 それから、空気が乾燥いたしますと咽頭粘膜の防御機能が低下してインフルエンザにかかりやすくなるわけです。
ですから、外出時にはマスクを利用したり、あるいは室内では加湿器等を使って、適度な湿度、50%〜60%がいいんですけども、そういうふうに保っていただきたいと思います。
それから、日頃からバランスよく栄養を摂ることが大事だと思います。
外出先から帰ってきた場合は、うがい・手洗いを是非ともお願いしたいと思います。

二見いすず: はい。
では、注意していてもかかってしまったらどんなふうにすればよろいしでしょうか。

池田琢哉Dr: まず、第一に単なる風邪だと軽く考えずに早めに医療機関を受診していただきたいと思います。
48時間以内にインフルエンザによく効く抗ウイルス剤というのがあるんですけども、これを使用しますと軽くて早くよくなります。
 二つ目は、安静にして睡眠を十分にとるということが大事だと思います。
 三つ目は、熱が高いのでお茶・ジュース・スープ等の水分をこまめに摂ることをお勧め致します。
それから、いわゆる、風邪薬といわれるものがありますけども、これは発熱・鼻汁・鼻詰まりの症状を和らげることはできますけども、インフルエンザウイルスそのものに効くものではないということを知っておいていただきたいと思います。

二見いすず: はい。
わかりました。
風邪とインフルエンザは違うんだということ、これは気をつけておかなくてはいけないことですね。

池田琢哉Dr: はい。
そうですね。

二見いすず: はい。
わかりました。
続きは、池田さん、来週またよろしくお願い致します。

池田琢哉Dr: はい。
お願い致します。

二見いすず: お話は、鹿児島県医師会の池田琢哉(いけだ たくや)ドクターでした。