2005.8.20
第121回放送分『熱中症』 ゲスト:年永 隆一ドクター


二見いすず: 『ドクタートーク。先週に引き続き『熱中症』についてお聞きします。
お話しは、鹿児島県医師会の年永 隆一(としなが りゅういち)ドクター です。
年永さん、今週もよろしくお願いします。 』

年永 隆一Dr: 『はい、よろしくお願いします。』

二見いすず: 『先週は、熱中症がその症状によっては死に至る恐ろしいものであるというお話をしていただきました。
今日は、その熱中症。栄養面のアドバイス、それから予防法などについてお聞きしたいと思います。』

年永 隆一Dr: 『わかりました。
夏場は、どうしても食欲がおちますね。
栄養の不足などございますとこういったような熱中症などを誘発することがあります。
食が細くなって栄養不足がおこりますと夏バテ、ということになりますけれども、このような状態の時には熱中症もよくおこってきやすいということでございます。
そこで栄養価の高い食べ物。
十分にとっていただきたいと思います。』

二見いすず: 『夏場のお昼など定番は、おそうめんとか、冷やし中華とか、あっさりしたものをとってしまいがちなんですがこれもあまり良く無いんでしょうね?』

年永 隆一Dr: 『そうですね。
鹿児島では、昔から黒豚やニガゴリといったものが非常に良い食材でございまして、特に多めに食べて頂きたい食べ物ですね。
ビタミンB1が豊富に含まれておりますので、豚肉などは非常にお薦めできる食材と言えますね。』

二見いすず: 『そして、体調を整えるためにも栄養のあるものを摂らないといけないというお話なんですが、加えてその熱中症の予防法というのはどういうのがあるのでしょうか。』

年永 隆一Dr: 『はい。
常識的なことですが、炎天下35度とか、気温が上がる時には不用意な外出をしない。
でもやむを得ず作業をする場合、ゴルフですとかスポーツをする時には、帽子、タオルあるいは暑いんですけれども長そでなどを着ていただきまして日光をなるべく遮断することが大事でございます。
どうしても汗をかきますから、汗の分は補充をしないといけません。
汗と言いますと水分と塩分でございますけれども、水分、塩分を摂っていただくことが大事だろうと思います。
このときには、理想的なものはスポーツドリンクなどでございますね。
そして、飲酒、睡眠不足状態での海水浴やゴルフなどは非常に熱中症をおこしやすくなりますので、自殺行為であるということを、肝に命じてください。』

二見いすず: 『寝不足、それから体調の悪い時には特に炎天下、外に出たりすることも控えていただくということが大事ですね。
はい。ありがとうございました。
来週もよろしくお願いします。』

年永 隆一Dr: 『はい、わかりました。』

二見いすず: 『お話しは、鹿児島県医師会の 年永 隆一(としなが りゅういち) ドクターでした。』