2006.1.7
第141回放送分『医師会と医療制度』 ゲスト:江畑浩之ドクター


二見いすず: 『今月は『医師会と医療制度』というテーマについて、鹿児島県医師会の江畑浩之(えばた・ひろゆき)ドクターにお話を伺いします。
江畑さん、どうぞよろしくお願いします。』

江畑浩之Dr: 『よろしくお願いします。』

二見いすず: 『今年最初のドクタートークは、鹿児島県医師会の活動や取り組みについて具体的にお聞きかせいただきたいと思います。』

江畑浩之Dr: 『はい。医療をめぐるトラブルなどが報道されるたびに、医師会は責任の重さを感じています。
こうした医療事故などを減らすために、医療のシステムづくりやチェック体制の整備や、医師および医療スタッフを対象とした研修会を県内で、年間約400回程度開催しています。
しかし、国際的に見て、日本の医療レベルはトップクラスを維持しており、再来週お話しますが、医療の技術料が外国より極めて安い割には質の高い医療を国民は受けておられることを知って頂きたいと思います。』

二見いすず: 『病気やケガという不安な時にかかるのが病院ですから、特に人と人の信頼関係というのは大切ですよね。』

江畑浩之Dr: 『おっしゃる通りですね。
多くの医療施設は患者さんから信頼される医療を目指しています。
話を聞いてくれる医師やスタッフがいる施設を選んでください。
また、専門外の診断・治療については、ふさわしい施設を紹介してもらうことも必要です。』

二見いすず: 『はい。十分な説明がないまま、治療や検査が開始されますと不安な気持ちにもなりますが、とくに病院が混んでいるときなど、質問しづらい時もあるという声も聞きますね。』

江畑浩之Dr: 『そのような場合は、混雑していない診察の時間帯を聞いていただき、説明してほしい項目などをメモして受付に渡していただくと、診察時に聞き忘れがなくなると思います。
また、質問したい内容は、病気のこと、食事の注意、薬の飲み方など、ポイントを絞って聞いていただくとお答えはしやすいですね。』

二見いすず: 『医師やスタッフとの意志疎通をスムーズにするためには、患者さん自身のちょっとした工夫と気配りも大切だということです。
そのほか、ドクターや医療施設に直接尋ねにくい疑問や不安がある場合、相談する機関などは設置されているのでしょうか?』

江畑浩之Dr: 『はい、鹿児島県医師会では3年前から電話相談窓口ダイアルインを設けておりますので、医療に関する相談、苦情、ご意見はこちらへお寄せください。』

二見いすず: 『では、ご紹介致します。
鹿児島県医師会のダイアルインの電話番号は099−285−4114です。
来週のこの時間はダイアルインについてもう少しお伺いたいと思います。
江畑さん、今日はどうもありがとうございました。』

江畑浩之Dr: 『こちらこそ、ありがとうございました。』

二見いすず: 『お話は鹿児島県医師会の江畑浩之(えばた・ひろゆき)ドクターでした。』