2006.1.14
第142回放送分『医師会と医療制度』 ゲスト:江畑浩之ドクター


二見いすず: 『今月は『医師会と医療制度』というテーマについて、鹿児島県医師会の江畑浩之(えばた・ひろゆき)ドクターにお話を伺っております。
江畑さん、今週もよろしくお願いします。』

江畑浩之Dr: 『よろしくお願いします。』

二見いすず: 『医療施設への苦情や相談などを受け付ける窓口として、鹿児島県医師会では3年前からダイアルインを設置されているというお話を伺いましたが、反響はいかがですか?』

江畑浩之Dr: 『はい。開設以来、年間500件ほどのお電話が寄せられています。
一番多い相談は「医療の内容に関する」ものです。
そのほかスタッフの対応へのご不満、「説明がよく分からなかった」「医療費の明細が分かりにくい」などが多いようです。
また最近では「診察時の声が外に漏れないようにしてほしい」などプライバシーに関する苦情も頂いております。
寄せられたご意見については可能な限り、それぞれの病院へ連絡をとり、改善に努めているところであります。』

二見いすず: 『患者さんの要望や苦情は、個々の医療施設へきちんと届いているというふうに考えていいですね。』

江畑浩之Dr: 『はい。患者さんご自身、病院を選ぶ権利があります。
どうしても納得がいかない場合には、ダイアルインに相談されるか、ほかの医療施設を探すことも仕方がないのではと考えています。』

二見いすず: 『はい。でああらためて鹿児島県医師会のダイアルインの電話番号をご紹介致します。
099−285−4114です。
患者さんも、自分に最適な施設を選ぶために、ドクター任せ、病院任せ、ではなく、知る努力をする必要がある時代だということがいえると思います。
ところで、江畑さん、寒い時期は急に体調を崩す人も多いと思いますが、救急医療体制について教えていただけますでしょうか。』

江畑浩之Dr: 『日曜、祭日の当番医については新聞もしくは地域の広報誌に掲載されています。
また、夜間の救急施設としては、鹿児島市では夜間急病センターがあります。
それ以外の地域においても、夜間当番医が365日配置されていますので、地域の消防署、もしくは近くの病院に問い合わせると教えてもらえます。』

二見いすず: 『はい。夜間の急な病気は、不安で焦ってしまいがちですが、落ち着いて当番医へ相談することが大切だと思います。
普段からあわてないように自宅の電話のところに例えば夜間急病センターの電話番号ですとかそれぞれお住まいの地域の問い合せのできる電話番号などメモしておくといいですよね。』

江畑浩之Dr: 『おっしゃる通りですね。』

二見いすず: 『はい。分かりました。
さて、来週のこの時間ですが、気になる医療費について伺いたいと思います。
江畑さん、どうもありがとうございました。』

江畑浩之Dr: 『はい。分かりました』

二見いすず: 『お話は鹿児島県医師会の江畑浩之(えばた・ひろゆき)ドクターでした。』