2006.1.28
第144回放送分『医師会と医療制度』 ゲスト:江畑浩之ドクター


二見いすず: 『今月は『医師会と医療制度』というテーマについて、鹿児島県医師会の江畑浩之(えばた・ひろゆき)ドクターにお話をお伺いしております。
江畑さん、今週もどうぞよろしくお願いします。』

江畑浩之Dr: 『よろしくお願いします。』

二見いすず: 『先週お伺いしましたが、日本の医療の質は世界一であるが、その一方で医療費は最も安いということでした。
さて、今日は医師会の業務について、具体的に教えていただけますか?』

江畑浩之Dr: 『はい。
医師会では、小児医療、学校保健、産業保健、救急医療などの、県民を守る地域医療の調整、また行政からの通達・安全情報の医療施設への連絡や、医師の研修及び医療スタッフの研修などを計画的に行っています。』

二見いすず: 『そして県民の皆さんに向けての医師会活動には、どのようなものがあるんでしょうか?』

江畑浩之Dr: 『病気、薬、食事、運動など、身近な話題について、専門医が講演をする健康セミナーを各地で開催しています。
また毎週放送しているこの番組や南日本新聞においても「紙上診察室」などを連載し、医療情報を皆様にお届けしています。
このほか県民や行政、メディアなどが参画するタウンミーティングを毎年開いて、各方面からのご意見を聞く活動も行っています。』

二見いすず: 『私たち自身もそういった機会を利用して、病気や医療について知ることが大切ですね。』

江畑浩之Dr: 『いまや、医療施設側も患者さんの権利を尊重することが大切な時代となっています。
患者さんには医療を受ける権利、医療施設を選ぶ権利、十分な説明を受ける権利、病状や費用について知る権利、治療方法を選ぶ権利などがあることを知って頂きたいと思います。』

二見いすず: 『患者さん自身にも、任せっぱなしではなくて、知ろうとする努力や勉強が必要だということです。』

江畑浩之Dr: 『健康に過ごすためには、まずは「自分を知る」ということです。
定期検診を受けて自分の体質を知り、自分にとって必要な医療情報を身につけていただきたいと思います。』

二見いすず: 『お近くで健康に関するセミナーなどが開催されるときには是非積極的に参加していただきたいと思います。
そして今月ご案内いたしました医療施設に対する疑問や相談、苦情などは県医師会のダイアルインをお気軽にご利用下さい。
ダイアルインは099−285−4114です。
江畑さん、4週にわたってお話いただきましてありがとうございました。』

江畑浩之Dr: 『こちらこそ、ありがとうございました。』

二見いすず: 『今月は「医師会と医療制度」というテーマについて鹿児島県医師会の江畑浩之(えばた・ひろゆき)ドクターにお話をいただきました。』