2006.2.11
第146回放送分『受験生の健康管理』 ゲスト:福迫 博ドクター


二見いすず: 『今月は『受験生の健康管理』をテーマにお送りしています。
お話は鹿児島県医師会の福迫博(ふくざこ・ひろし)ドクターです。
福迫さん、今週もどうぞよろしくお願いします。』

福迫 博Dr: 『よろしくお願いします。』

二見いすず: 『本番で実力を発揮するためにも、日ごろから睡眠が大切というお話でしたが、今日は、受験直前の心構えなどをお話下さい。』

福迫 博Dr: 『試験本番一週間前くらいからは、疲れることを極力避けていただきたいと思います。
試験前日は、学習のペースも日ごろの7,8割程度に留め、余計な知識を詰め込むのではなく、これまで覚えた知識の整理程度に留めた方がよいと思います。
そして、志望校を一回下見に行く余裕を持ちたいものです。』

二見いすず: 『ご家族も何かと落ち着きませんよね。
どう接すればいいでしょうか。』

福迫 博Dr: 『ご家族はふだん通り、子どもさんに接してあげることが大切だと思います。
ふだんから親とコミュニケーションをとりたがるような子どもさんの場合は、いつも通り会話をベースに子どもの心理状態とか食欲の有無などをよく見てあげて世話をやき、それ以外の場合は、あまり干渉せず、本人のペースに任せるのがよいと思います。』

二見いすず: 『では次に、試験当日の心構えについて教えてください。』

福迫 博Dr: 『試験スタート時刻の3時間前には起床しておきましょう。
すると、脳を目覚めていい状態で臨めると思います。
朝食は、消化の良いものを腹八分目ほどとりましょう。
また、常備薬の必要な方はその服用と携帯を忘れないでいただきたいですね。』

二見いすず: 『はい。
時間に余裕を持って出かける。
忘れ物などないかチェックすることも大切でが、笑顔で見送るということも大切でしょうか。』

福迫 博Dr: 『そうです。
それは安心感を与えるためにも不安を軽くし、緊張感を取り除いてあげる役割をもっていますから。
本番になると、緊張感からおなかが痛くなったり、頭が真っ白になるケースもあります。
そんな時は呼吸法が効果的です。
吸う息よりも吐く息に集中して、自分のなかの緊張感もマイナスな思いも、すべて吐ききるイメージで大きく息を吐き出してください。
その時、家族や先生など大好きな人の笑顔やお気に入りの風景などを思い浮かべると、さらにリラックスできると思います。
これはふだんの生活のなかでも役に立ちますので、ぜひ試してほしいと思います。』

二見いすず: 『吸う息よりも吐く息に集中してゆっくり呼吸をするということが大事なんですね。』

福迫 博Dr: 『そうですね。』

二見いすず: 『やはり前の晩も睡眠時間は6〜7時間ゆっくりとるほうがいいですね。』

福迫 博Dr: 『それがベストです。』

二見いすず: 『はい。分かりました。
受験というものは、自分を磨くチャンスのように思えます。
十分実力を発揮して皆さん、がんばってほしいと思います。
福迫さん、どうもありがとうございました。』

福迫 博Dr: 『こちらこそ、ありがとうございました。』

二見いすず: 『お話は鹿児島県医師会の福迫 博(ふくざこ・ひろし)ドクターでした。』