2006.2.25
第148回放送分『受験生の健康管理』 ゲスト:福迫 博ドクター


二見いすず: 『今月は『受験生の健康管理』をテーマにお送りしています。
お話は先週に引き続き、鹿児島県医師会の福迫博(ふくざこ・ひろし)ドクターです。
福迫さん、よろしくお願いします。』

福迫 博Dr: 『よろしくお願いします。』

二見いすず: 『今月は受験生の心身の健康管理について伺ってまいりましたが、今日は最終週にあたりますので、まとめということでお話をお願いします。』

福迫 博Dr: 『まず、日ごろの勉強法については、志望校の出題傾向を分析して効率的に学習すること。
そして事前に志望校を訪れて、合格した自分がその学校で楽しく生活している姿を強くイメージすることが大切です。
試験前日には、勉強は日ごろの7,8割に留めて最低6時間は寝ることです。
そして試験本番では、呼吸法でリラックスすることがポイントです。
呼吸法をもう一度おさらいしますと、息と共に緊張やマイナスの思いがすべて体から出ていくことを意識して、大きく吐ききることを数回、繰り返してください。
その時、家族など大好きな人や、お気に入りの風景をイメージすることも効果的です。』

二見いすず: 『それでも日ごろから、極度な緊張やアガる傾向のある人は、早めに精神科、心療内科など専門医を受診するということですね。』

福迫 博Dr: 『はい。
受験の前数カ月、できれば一年くらい前から受診していただくと、十分なカウンセリングもできますし、体質にあったお薬も処方できますので、受験などを控えている方は早い時期に、お気軽に専門医を訪ねていただきたいと思います。』

二見いすず: 『でも、こうやってお話を伺っていますと、受験というのは、自分を知り、そして家族のコミュニケーションをさらに深める、とても良い機会なのかもしれないですね。』

福迫 博Dr: 『はい。
受験必勝法をあれこれ話してきましたが、人生はなにも受験だけがすべてではありません。
どの道を進んでも、運命は切りひらいていけるものです。
ただ、受験という目標に向って積み重ねた努力や分析力、家族とのコミュニケーションは、きっと大きな財産となると思います。
ですから、一人でも多くの人が万全の態勢で試験に臨んで、納得いく結果を出して欲しいと願っています。』

二見いすず: 『大きなプレッシャーやストレスもあるでしょうが、どうぞ受験生の皆さんは、リラックスして自分の持っている力を発揮してください。』

福迫 博Dr: 『ラジオを通してご縁のあった皆さんに、私からもエールを送りたいと思います。』

二見いすず: 『ありがとうございます。
福迫さんには、4週にわたって、受験生の健康管理ということで貴重なお話をしていただきました。
どうもありがとうございました。』

福迫 博Dr: 『こちらこそ、ありがとうございました。』

二見いすず: 『お話は鹿児島県医師会の福迫 博(ふくざこ・ひろし)ドクターでした。』