二見いすず: | 『今月は5週にわたって、鹿児島県医師会の河野嘉文(かわのよしふみ)ドクターにお話を伺ってまいります。 最終日の今日は、先週に続き、河野さんが昨年立ち上げられたNPO法人「こども医療ネットワーク」について伺います。 河野さんよろしくお願いいたします。』 |
河野 嘉文Dr: | 『よろしくお願いします。』 |
二見いすず: | 『河野さんが理事長をおつとめのこのNPO法人「こども医療ネットワーク」は、離島などの小児医療の専門医の少ない地域に住んでいる子どもさんや家族を支援していらっしゃるそうですね。』 |
河野 嘉文Dr: | 『はい。 闘病している子どもさんと家族の方へ、滞在費や旅費のサポートとして支援金を送りたいなと思って活動を開始しました。 また、離島などに小児科医や小児医療従事者を派遣して医療相談会を実施したり、地元で総合医として活躍されている小児科の専門医ではないドクターに小児医療の新しい内容をお伝えするというような関係作りも目指しております。』 |
二見いすず: | 『まさに、人的なネットワークも広がりつつあるということですね。 支援を受けられた方はすでに何名かいらっしゃると思うのですが、何か御意見やご要望などお耳に入っていますか?』 |
河野 嘉文Dr: | 『はい。 もちろん、支援金は、ご家族の負担をすべて賄えるわけではなく、ごく一部を支援するに過ぎませんが、経済的な負担が減ることで、気持ちにゆとりができ、付き添い生活の心の支えになったというお手紙をいただきました。』 |
二見いすず: | 『それはうれしいですね。 きっと、ご家族にとっては、経済的なサポートとしてはもちろんですが、「こども医療ネットワーク」の存在が、十分な医療が行き届かないところで病気に苦しんでいる子どもさんとその家族にとって、大きな心の支えになっているのではないでしょうか。』 |
河野 嘉文Dr: | 『そうだったらとてもありがたいことです。 ただ、実際に現状ではこの活動がどれだけ続けられるか見通しがたっておらず、資金を集めるのに苦労している状況です。 お聞きになっている方で、募金などで協力してもいい、という方いらっしゃいましたら、事務局まで問い合わせていただけたらなと思います。』 |
二見いすず: | 『では、私の方から事務局の電話番号をご案内いたします。 NPO法人こども医療ネットワークの事務局の電話番号は、099−275−5354です。 詳しいことをもう少し知りたい、とかあるいは協力したいというお話などございましたら、ぜひお気軽にお電話していただけたらと思います。 こうやって、気軽に相談したり、不安なことがあるときに聞いてもらえる場所があるというだけでも、患者さんやご家族はほっといたしますよね。』 |
河野 嘉文Dr: | 『そのようにしたいところですね。』 |
二見いすず: | 『はい、ぜひこれからもどうぞがんばってください。 今月は貴重なお話を5週にわたってしていただきました。 お話は、鹿児島大学教授で、NPO法人こども医療ネットワーク理事長の河野嘉文さんでした。 ありがとうございました。』 |
河野 嘉文Dr: | 『ありがとうございました。』 |