2006.7.8
第167回放送分『性感染症』 ゲスト:波多江正紀ドクター


二見いすず: 今月前半は、性感染症について、鹿児島県医師会の波多江正紀(はたえまさゆき)ドクターにお話を伺っています。
よろしくお願いいたします。

波多江正紀Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は性感染症の怖さについて伺いました。
今週は、その予防法についてお話をお願いいたします。

波多江正紀Dr: 性感染症は、性行為を介して感染するものですから、不特定多数の人と性交渉を行うと、感染する可能性は高まるということになります。
したがって、軽々しい行動は慎むということが一番の予防になります。
また、性感染症の予防においては、性交渉を行う場合にはコンドームをしっかりつけるということが大切です。
ただし、コンドームは、性行為の最初からきっちりつけていないと感染は防ぐことができません。
このことは感染に関しては非常に大切なポイントです。

二見いすず: なるほど。
予防に関しても正しい知識を持つことが非常に大事なことですね。

波多江正紀Dr: そうですね。
性感染症などかかるはずがない、かかっても大したことはない、とひとごとのように考えている方も多いかもしれません。
しかし、感染したら、女性だと不妊になったり、数年以上経過してガンになったりする可能性もある深刻な病気であることを忘れないでいただきたいのです。
もしかしたら、人生に大きなダメージを与えるような深刻な問題にもつながりかねないという危機感を持っていただきたいですね。

二見いすず: 女性ですと、不妊になったり、がんになったりする可能性もあるという大変深刻な問題であることをもっと多くの方が意識するべきかもしれません。
先週のお話では、感染してもあまり自覚症状がないということだったんですが、ちょっと気になるなと思われた方は、どうしたらいいのでしょうか。

波多江正紀Dr: 症状はあまり特定のものはないのですが、下腹部に痛みを感じたり、オリモノがあって、おかしいなと思ったら、医療機関にぜひ相談していただきたいと思います。

二見いすず: 性感染症は治療すれば治るものでしょうか。

波多江正紀Dr: はい。まずは細胞を採取して検査を行い、感染が確認されれば薬などで治療を行います。
費用は、検査と治療を含めても5000円くらいで可能だと思います。
手遅れにならない前にきちんと向き合って治療することが大切です。
また、治療する場合には、もし陽性であればパートナーも一緒に治療していただくことが最も大切なことだと思います。
そうしないと、感染がお互いに行ったり来たりして治らないということになります。

二見いすず: 分かりました。
治療する場合には、パートナーとしっかりと話し合い、2人できちんと治療することが大事だということですね。
そして、波多江さんのお話にもありましたが、ひとごとのように考えがちですが、女性ですと将来的に深刻な問題になることもありますので、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
性感染症の予防について鹿児島県医師会の波多江 正紀(はたえ まさゆき)ドクターにお話を伺いました。
来週も引き続きよろしくお願いいたします。

波多江正紀Dr: よろしくお願いいたします。