2006.7.29
第170回放送分『エイズ』 ゲスト:波多江正紀ドクター


二見いすず: 先週に引き続きエイズについて、鹿児島市県医師会の波多江 正紀(はたえ まさゆき)ドクターにお話を伺います。
よろしくお願いいたします。

波多江正紀Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週はエイズの原因や感染について伺ったのですが、検査をしたい場合はどうすればいいのでしょうか。

波多江正紀Dr: 心配だなと思う方は、鹿児島県内の最寄りの保健所で相談にのってくれます。
鹿児島市の場合は、中央保健センターでは予約は必要とせず、毎週火曜日の午後1時から午後3時、毎月の第二木曜日の午後5時30分から午後7時に検査を原則無料で受けることができます。
プライバシーもしっかり配慮して守ってくれます。
鹿児島市以外の保健所の場合は予約制を取り入れていますが、やはりプライバシーをしっかり守るという対応してくれます。
しかも1時間で結果がでるということになっております。

二見いすず: 何か気になることがおありの方は、安心して検査をお受けになってください。

波多江正紀Dr: もう一つお伝えしたいことは、鹿児島県では、妊婦さんにもすべてエイズ検査を受けていただくようにお願いしています。

二見いすず: それはなぜでしょうか。

波多江正紀Dr: もし妊婦さんがエイズに感染していたとしても、適切な時期にきっちり治療を受ければ胎児への感染が防げる場合が非常に多いのです。
早い段階で検査をするのは、母子感染を防ぐという目的で行っています。

二見いすず: 感染から大切な赤ちゃんを守ることができるということなのですね。

波多江正紀Dr: そうですね。
ところで、日本は先進国でも唯一エイズ感染者がキャリアを含めて増えている国ということ、そして鹿児島県でも110人以上の感染者がいると推定されていることをご存知でしょうか。

二見いすず: 具体的な数字を伺いますとちょっとショックですね。

波多江正紀Dr: はい。それは、最近の傾向で、若者が性に関して無防備だったり、知識が不足していることで感染者が増えていることとも最大の原因であると思います。
性に対するモラルは文化としてとらえ、情報に流されずに、自分がどういう生き方をしたいかということにも関わってくる重要な問題だと認識して、大切に自分の一生を守っていただきたいと思います。

二見いすず: 最終的には一人ひとりの自覚に関わってくることだと思います。
さて、もう一度、検査の時間などをご案内したいと思います。
鹿児島市の中央保健センターでは、予約は必要ありません。
毎週火曜日の午後1時から午後3時と、毎月第2木曜日の午後5時半から午後7時まで、エイズの検査を原則無料で受けることができます。
鹿児島市以外の保健所の場合は、予約制をとりいれておりますが、いずれもきちんとプライバシーを守って対応してくれます。
気になることがおありの方は、ぜひ安心して検査を受けてください。
先週から2週にわたり、エイズについて鹿児島県医師会の波多江正紀(はたえまさゆき)ドクターにお話を伺いました。
貴重なお話をありがとうございました。

波多江正紀Dr: ありがとうございました。