2006.9.30
第179回放送分『スポーツ外傷とスポーツ障害』 ゲスト:橋口兼久ドクター


二見いすず: 今月は、スポーツの秋にちなんで、鹿児島県医師会の橋口兼久(はしぐちかねひさ)ドクターをゲストにお迎えして「スポーツ外傷とスポーツ障害」をテーマにお話を伺ってまいりました。
橋口さん、今週までとなりました。
どうぞよろしくお願いいたします。

橋口 兼久Dr: よろしくお願いします。

二見いすず: さて、4回にわたってお話を伺ってまいりましたが、今日はこのテーマの最後ですので、スポーツドクターとしてのお立場から、スポーツの素晴らしさについてお話しいただきたいと思います。

橋口 兼久Dr: 今年日本人の平均寿命が少し短くなったという報道がありましたが、それでもやはり日本人の平均寿命・健康寿命は世界一。
幸せなことですね。
健康で長生きするためにも、スポーツは有効であり、生活の中に取り入れていくことがますます求められてくると思います。

二見いすず: 運動が苦手な人でも、体を動かすことによって、年代を問わず生き生きとしてきますよね。

橋口 兼久Dr: そのとおりです。
現代の便利な世の中では、油断していると、知らず知らずのうちに、運動不足とエネルギーの過剰摂取の状態に陥ってしまいます。
それが生活習慣病、内臓疾患へ結びついていくわけですから、これからは、一人ひとりが自分に合った運動を生活の中に取り入れて、楽しみながら続けることがとても大切になってきます。

二見いすず: 運動というとなかなか億劫で、という方もいらっしゃると思いますが、やはり誰でも簡単にできるスポーツというとウォーキングでしょうか。

橋口 兼久Dr: そうですね。
できれば一日30分以上歩くこと。
そのほか、お相撲さんがやっているような四股を踏んでみたり、仕切りをするのも筋力アップにつながりますよ。
前もお話しましたが、体の柔軟性を養うことが普段の生活の中でもケガの予防になりますので、いろんなストレッチをするのもお勧めです。
たとえば、壁に向かって立ち、両手を壁について、片足を後ろに引いて、背中から腰、ふくらはぎ、アキレス腱までぐっと伸ばすといいストレッチになりますよ。

二見いすず: 気持よさそうですね。
それくらいなら忙しくても続けられそうですね。

橋口 兼久Dr: ちょっとした時間を見つけてぜひトライしてみてください。
でも、一番大切なことは継続すること。
体力維持のためにも、日ごろからまめに体を動かすクセをつけていただきたいと思います。
ストレッチ法につきましては、お近くの整形外科で、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

二見いすず: 継続は力なり。
日ごろから体を柔軟に保ち、自分にあったスポーツを無理なく続けることが大切なんですね。
橋口さん、5週にわたって貴重なお話をお伺いしました。
どうもありがとうございました。

橋口 兼久Dr: ありがとうございました。

二見いすず: お話は、鹿児島県医師会の橋口兼久(はしぐちかねひさ)ドクターでした。