2006.10.28
第183回放送分『乳癌検診』 ゲスト:喜島祐子ドクター


二見いすず: 先週から乳癌検診について鹿児島県医師会の喜島祐子(きじまゆうこ)ドクターをゲストにお迎えしてお話をうかがっています。
喜島さん、よろしくお願いします。

喜島 祐子Dr: よろしくお願いします。

二見いすず: 先週は、乳癌は早期発見すれば治る病気と伺いました。

喜島 祐子Dr: その通りです。
早期発見すれば治りますし、乳房も温存することが可能です。
そのために、検診がとても大切なんです。
このことをより多くの女性に知っていただきたいと思います。

二見いすず: そうですね。
医療機関では、乳癌検診は、どのような方法で行われるのですか?

喜島 祐子Dr: 医師による視・触診、マンモグラフィーなどの特殊検査があります。

二見いすず: 最近よく耳にするマンモグラフィーとはどんなものですか。

喜島 祐子Dr: マンモグラフィーは乳房のX線撮影のことです。
触ってもしこりとして感じないようなごく早期の小さな腫瘍でも発見できるとても精度の高い検査です。

二見いすず: そんなに小さいものでも発見できるとは心強いですね。
検査の際に痛みなどはありませんか?

喜島 祐子Dr: 乳房の内部の映像を撮るために、乳腺組織をできるだけ平らにします。
そのため、板で挟んで撮影しますが、個人に合わせて無理なく行いますので、あまり心配しなくても大丈夫ですよ。
マンモグラフィーは、乳腺外科で受けることができます。
そのほか、市町村などが行っている健康診断でも、年齢に応じてマンモグラフィーが受けられる仕組みがありますので、ぜひ利用していただきたいものです。

二見いすず: 成人女性なら誰でもかかりうる病気です。
50代,60代の方だけではなく、30代,40代の方も、マンモグラフィーを定期的に受けておくと安心ですね。

喜島 祐子Dr: そうですね。
2年に1回位を目安に定期的に受けて、健康管理をしていただきたいものです。
ところで、二見さんは「ピンクリボン」ってご存じですか?

二見いすず: 最近よく見かけたり、耳にしたりします。
いろいろなイベントも行われているようですね。
実は、私も取材したスタッフから、先日ピンクリボンバッジをもらいました。

喜島 祐子Dr: そうなんですね。
その「ピンクリボン」は、乳がんの早期発見・早期治療の大切さを知っていただくシンボルマークです。
各地で開催される「ピンクリボン」のイベントへ足を運んでいただくと、乳癌検診についてより分かりやすく知ることができますよ。

二見いすず: ピンクリボンバッジをつけて、乳癌検診の大切さを周りの人にもお知らせすることが大切ですね。
また、イベント等をきっかけに、乳癌について知るというのはとてもいいことです。
乳癌は、早く発見すれば治療できる病気ということを忘れず、日頃の自己検診を行いながら、定期的に検診を受けて、早期発見を心掛けたいものです。
2週に渡り、乳癌検診について鹿児島県医師会の喜島祐子(きじまゆうこ)ドクターにお話を伺いました。
ありがとうございました。

喜島 祐子Dr: ありがとうございました。