2007.1.13
第194回放送分『受験シーズン』 ゲスト:福迫博ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、「受験生の心と体の健康管理」について、鹿児島県医師会の福迫博(ふくざこひろし)ドクターにお話を伺っています。
福迫さん、本日もどうぞよろしくお願いいたします。

福迫 博Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、受験に際しての基本的な注意事項をうかがいました。
今週は、受験前にプレッシャーや不安を感じたりする方もいらっしゃると思うのですが、そういったときの心の持ち方などをうかがいたいのですが・・。

福迫 博Dr: はい。
試験直前になると焦って、知識を詰め込もうとしてしまったりしがちです。
ですが、焦っても不安や緊張がつのったりするので、あまりよくありません。
むしろ、余裕を持つことを大切にした方がいいと思います。

二見いすず: 余裕を持つというと、具体的にはどのようにしたらいいのでしょうか。

福迫 博Dr: はい。
先週もお話しましたが、まずは1ヶ月前からは睡眠サイクルを朝型に戻すことです。
試験が9時から始まるとすれば、3時間前には起床しておいた方がいいと思いますので、6時に起きるパターンで生活しておきましょう。

二見いすず: 試験開始時間の3時間前には起床ということですね。
では、直前にはどういったことを心がければよいですか。

福迫 博Dr: 試験本番一週間前くらいからは、心を穏やかにすることに力を注いだ方がいいと思います。
試験前日は、焦って余計な知識を詰め込むのではなく、これまで勉強してきたことに自信を持って、今まで覚えてきた知識の整理などにとどめておいた方がいいと思います。

二見いすず: 余裕を持って、リラックスした方が試験もいい結果が出るということですね。

福迫 博Dr: そして事前に志望校を訪れて、下見をしておくと、当日に慌てなくてもいいですし、雰囲気に飲まれて頭が真っ白になるということも少なくなると思います。
志望校を見に行き、合格した自分がその学校で楽しく生活している姿を強くイメージしてください。
受験とは、苦しいものだと思いがちですが、未来の夢へ向かうための楽しいステップだと思えば、嫌になることもなくなるのではないでしょうか。

二見いすず: そうですね。
皆さん、不安やプレッシャーもあると思いますが、ある意味では、受験生はみんな同じ思いを抱いているはずですよね。
だから、自分だけと思わず、落ち着いて余裕を持つといいかもしれませんね。

福迫 博Dr: その通りです。
受験というものは、合格、不合格ということだけではなく、自分を磨くチャンスのように思えます。
家族の支えに感謝しながら、今まで経験したことのない精神的なプレッシャーなどに向かっていけば、ひと回り大人に成長できるかもしれませんね。

二見いすず: そうですね。
受験は自分を磨くチャンス、と思って、皆さん頑張ってください。
今週も「受験時の心と体の健康管理」について伺いました。
お話は鹿児島県医師会の福迫博ドクターでした。
ありがとうございました。

福迫 博Dr: ありがとうございました。