2007.6.23
第217回放送分『日焼け』 ゲスト:西 正行ドクター


二見いすず: ドクタートーク。先週から、これから夏にかけて強くなる紫外線について、鹿児島県医師会の西正行(にし まさゆき)ドクターにお話をうかがっています。
西さん、今日もよろしくお願いいたします。

西 正行Dr: よろしくお願いします。

二見いすず: 先週は、皮膚にとっては紫外線を浴びることは「百害あって一利なし」ということをうかがいました。
では、実際にこの紫外線、どうやって防いだらいいのでしょうか。

西 正行Dr: そうですね。
二見さんは、どのように紫外線対策をしていますか?

二見いすず: はい、そうですね。
日差しが強い日は日傘とか帽子、手袋をしたりもしています。

西 正行Dr: はい、いいですね。
つばの広い帽子、日傘は基本です。
そして、UVカット機能がついたサングラスも紫外線から目を守って、白内障予防にひと役買ってくれますよ。

二見いすず: やはり目にも紫外線は大敵なんですね。
サングラスは必要だということです。
さて西さん、日傘を選ぶ時ですが、色を迷うのですが、白っぽいものがいいのか、黒っぽいものがいいのか、どちらなんでしょうか。

西 正行Dr: 紫外線防止の立場から申し上げれば、濃い色のものが効果的です。

二見いすず: 黒とかがいいわけですね。
これからお買い求めになるときは、どうぞ参考になさって下さい。
そして、紫外線防止といえば、やはり日焼け止めクリームでしょうか。

西 正行Dr: その通りです。
顔だけではなく、衣服から出ている肌には、日焼け止めクリームを塗り、紫外線から守ってあげてください。

二見いすず: その日焼け止めクリームですが、塗り方のコツなどもあるんでしょうか。

西 正行Dr: そうですね。
例えば、顔に塗る場合ですが、クリームタイプの日焼け止めですと、パール粒2個分を目安にしてください。
液状タイプですと、1円玉2個分が目安です。

二見いすず: クリームタイプですとパールの粒2個分、液状のタイプですと1円玉2個分が目安ということで、これ覚えやすいですね。
塗り方はどうすればいいんでしょうか。

西 正行Dr: 塗り方ですが、クリームタイプだとパール粒1個分、液状だと1円玉1個分を顔全体にむらなくのばします。
その後、額や鼻やほお骨など、日焼けしやすい位置にあるパーツを中心に残りを重ねづけしてください。

二見いすず: はい、特に紫外線を浴びやすい部分は念入りに、というのがコツなんですね。
朝塗って、そのままでもいいんでしょうか。

西 正行Dr: いえいえ、朝塗ったままですと、途中でさわったり、あるいは汗でとれてしまったりしますので、効果が薄れてきます。
できれば2、3時間に1回以上塗り直す、これは重ね塗りですが、重ね塗りがいいでしょう。

二見いすず: 2、3時間に1回重ね塗りをするというこまめなケアが大切なんですね。
先週もお話をおうかがいしましたが、やはり小さいうちから日焼け止めクリームを塗るということがその後の人生に大きな影響が出てくるということになりますね。

西 正行Dr: そうですね、皮膚がんの発生はもちろんですが、皮膚の老化のほとんどは紫外線による、
日光による老化になりますので、今はやりのアンチエイジングにも役に立つわけです。

二見いすず: はい、分かりました。
今週は、紫外線予防についてお話をおうかがいしました。
今日もありがとうございました。

西 正行Dr: ありがとうございました。