2007.6.30
第218回放送分『日焼け』 ゲスト:西 正行ドクター


二見いすず: 3週にわたって日焼けと紫外線防止について鹿児島県医師会の西正行(にしまさゆき)ドクターにお話をうかがっています。
西さん本日もよろしくお願いいたします。

西 正行Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週、先々週と紫外線の怖さと予防の大切さについてお話をうかがいました。
最終日の今日は、紫外線防止のポイントであります日焼け止めクリームの選び方についてお聞きしたいのですが。

西 正行Dr: 分かりました。
二見さんは、日焼け止めクリームのパッケージに「SPF10」とか、「PA++」というアルファベットや数字が書いてあるのを見たことがありますか。

二見いすず: はい。あります。
数字も、10や20のものがあるのですが、これらはどういった意味があるのでしょうか。

西 正行Dr: 紫外線には、A波、B波があって、大まかに言いますと、A波は色を黒くするもの、B波は炎症などを起こすものです。
SPFは、B波に対する防御効果、PAは、A波に対する防御効果を表しています。
SPFは数字が大きい程、PAは+の数が多いほど、効果が高いということです。

二見いすず: 分かりました。
では、屋内にいる時間が多い方は、どのような数値のものを選ぶといいのでしょうか。

西 正行Dr: はい。
その場合は、SPF10前後でPA+と書いてある日焼け止めクリームを選んでください。

二見いすず: では、外に出られる機会の多い方はいかがでしょうか?

西 正行Dr: その場合は、SPF20前後でPA++、炎天下のスポーツや海水浴等をされる方は、SPF30以上でPA+++と書いてある製品を選んでください。

二見いすず: そうしますと、数字が大きい程、+の数が多いほど、日焼けを防ぐ力が大きい、と考えてよろしいでしょうか。

西 正行Dr: そうですね。

二見いすず: 分かりました。
肌が弱い方は注意が必要でしょうか。

西 正行Dr: そうですね。
かぶれやすい方は、「紫外線吸収剤無配合」「ノンケミカル処方」などの表示のあるものを選びましょう。
心配な場合は、医療機関へご相談ください。

二見いすず: 分かりました。
お肌がデリケートな方は専門医へ相談した方がいいかもしれませんね。

西 正行Dr: そうですね。
そして、注意していただきたいのが、使用後は石けんやクレンジングで落とすことを忘れないでください。
特に、ウオータープルーフのものは、落ちにくいので、専用のクレンジングを使って、きちんと落としてくださいね。

二見いすず: 先週もお話いただきましたが、日傘、帽子などで防御すると共に、ライフスタイルや肌に合った日焼け止めクリームをこまめに塗って、紫外線から肌を守ることが大切なんですね。
これからのシーズンは、ますます紫外線が強くなるということですので、気をつけたいものですね。
5週にわたり、虫による皮膚炎と日焼けについて、県医師会の西正行ドクターにお話をうかがいました。
西さん、貴重なお話をありがとうございました。

西 正行Dr: ありがとうございました。