『アレルギー性鼻炎』 ゲスト:内薗明裕ドクター



二見いすず: 今月のドクタートークは、「アレルギー性鼻炎」について、鹿児島県医師会の内薗明裕(うちぞのあきひろ)ドクターにお話を伺っております。
内薗さん、今週もよろしくお願いいたします。

内薗明裕Dr: よろしくお願いします。

二見いすず: 先週の放送で、「花粉症」や「ダニアレルギー」などの「アレルギー性鼻炎」は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状があるとうかがいました。
そうなりますと、日常生活が大変ですね。

内薗明裕Dr: そうですね。
重症の方は、例えますと、常に鼻をつまんでいるような状態でおられることになりますから、とてもおつらいと思います。

二見いすず: それは苦しいですよね。
「アレルギー性鼻炎」は、子どもさんに多いと聞きました。

内薗明裕Dr: 患者さんの4割は子どもさんです。
ただし、大人になって急に発病するケースもあります。

二見いすず: どういった方がなりやすいのでしょうか。

内薗明裕Dr: はい。
「アレルギー性鼻炎」になってしまう方は、遺伝的な要因が大きいといわれています。
両親がアレルギー性鼻炎である場合は、子どもが発病する可能性が高いです。
また、ここ30〜40年における生活環境の急激な変化が、アレルギー性反応を起こしやすくしているともいわれています。

二見いすず: そうですか。
まず、遺伝についてですが、これは防ぎようがありませんね。

内薗明裕Dr: そうですね。
しかし、遺伝因子はあっても、赤ちゃんが生まれたら、生後10ヶ月まではダニアレルゲンにさらさないこと。
生後3〜4ヶ月のころにスギ花粉をできるだけ浴びないように注意することで、発病を抑える可能性があると言われています。

二見いすず: そうなんですか。
次に、発病を予防するための生活環境についてですが。

内薗明裕Dr: 近年の生活環境の変化によって、アレルギー性疾患が増えたとすれば、西洋型の食生活や、車社会の発展に伴う運動不足などが要因と考えられます。

二見いすず: なるほど、やはり、食事と運動ですね。

内薗明裕Dr: まず、和食を基本とした野菜中心の食事を心がけ、ファーストフードなど、動物性たんぱく質だけに偏ったメニューを避けること。
また、移動手段についても、できるだけ車を使わず、歩いたり、スポーツしたりして、呼吸器を鍛えて、運動不足にならないよう心がけていただきたいと思います。

二見いすず: 分かりました。
赤ちゃんのときにアレルギーがでないように、親御さんが気をつけてあげること。
そして、野菜中心の和食を基本にすることと、運動を心がけることが大切なんですね。

内薗明裕Dr: そうです。
ぜひ、アレルギー性鼻炎が発病しにくい元気な体づくりを心がけてください。

二見いすず: よく分かりました。
では、来週は、「アレルギー性鼻炎」の対処法について、お話をうかがいます。
内薗さん来週も宜しくお願いいたします。
本日はありがとうございました。

内薗明裕Dr: ありがとうございました。