『アレルギー性鼻炎』 ゲスト:内薗明裕ドクター



二見いすず: 今月のドクタートークは、「アレルギー性鼻炎」について、鹿児島県医師会の内薗明裕(うちぞのあきひろ)ドクターにお話を伺っております。
内薗さん、今週もよろしくお願いいたします。

内薗明裕Dr: よろしくお願いします。

二見いすず: 先週まで、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が出る「花粉症」や「ダニアレルギー」などの「アレルギー性鼻炎」は、遺伝が関係していることや、現代的な生活環境によって増えていることをお聞きしました。
今週は、「アレルギー性鼻炎」になってしまった場合の対処についてお願いいたします。

内薗明裕Dr: はい。
まず、アレルギーの原因になる花粉やダニを除去したり、遠ざけたりすることが一番です。

二見いすず: 具体的にはどんな方法で除去したり、遠ざけたりしたらよろしいでしょうか。

内薗明裕Dr: はい。
まず、「ダニアレルギー」については、お部屋で、織物のソファやじゅうたん、畳などはできるだけ使用しないことです。
また、お布団・ベッドには、ダニアレルゲンがたくさん潜んでいますので、こまめな掃除が必要です。

二見いすず: そうなんですね。

内薗明裕Dr: はい。
お布団やベッドは、排気を外に撒き散らさない掃除機で丁寧に掃除してください。
一平方メートルあたり20秒ぐらいの時間をかけて、しっかり掃除機を当ててください。

二見いすず: 分かりました。
また、市販の商品で、ダニを通さないシーツや枕カバーなどもあるようですね。

内薗明裕Dr: はい。
そういったものを利用するのもいいと思います。

二見いすず: では、「花粉症」の場合はいかがでしょう。

内薗明裕Dr: スギ花粉は、2月初めから4月半ばまで飛びます。

二見いすず: いよいよ本格的なシーズンですね。

内薗明裕Dr: そうですね。
この時期の外出は要注意ですし、1日の中でも、風向きが変わる正午前後と夕方5時前後は、よく花粉が飛びますので、特にご注意下さい。

二見いすず: 2月初めから4月半ばまでは花粉が多く、正午前後と夕方5時前後の外出は、特に注意が必要ということですね。

内薗明裕Dr: そうですね。
そして、洋服も、セーターのような花粉を取り込んでしまうものは避け、ナイロン製のようなツルツルした素材のものを一番上に着るようにしてください。
メガネやマスクも活用して、帰宅したら、家に入る前に花粉を払い、家に持ち込まないようにしてください。
また、うがい、手洗いをして、鼻をかむことも忘れないでください。

二見いすず: よく分かりました。
先日のお話によると、鹿児島は、日本で3番目に花粉症が少ない地域ということですが、スギ林の近くにお住まいの方などは、やはり注意が必要ですね。

内薗明裕Dr: そうですね。
また、初期療法としまして、花粉の飛散が始まる1〜2週間前くらいからお薬を飲み始めると、予防や症状の緩和効果が期待できることも分かっております。

二見いすず: では、花粉症の恐れのある方は、早めに耳鼻咽喉科へご相談した方が良さそうですね。
内薗さん来週も宜しくお願いいたします。
ありがとうございました。

内薗明裕Dr: ありがとうございました。