『難聴』 ゲスト:清田隆二ドクター



二見いすず: 2月に入りました。
来月3月3日は、「耳の日」ということで、今月のドクタートークは「耳」についてお送りしたいと思います。
鹿児島県医師会の清田隆二(きよたりゅうじ)ドクターにお話をうかがいます。
清田さん、よろしくお願いいたします。

清田隆二Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 今月のテーマは「耳」ということでお話を伺いたいのですが。

清田隆二Dr: はい。
今回は、耳の病気の中で、「難聴」について、お話したいと思います。

二見いすず: 難聴といいますと、やはり、音が聞こえにくい症状のことをいうのでしょうか。

清田隆二Dr: そうですね。
現実的には「聞こえに不自由を感じて、日常生活に支障が出る」、そのような時、難聴という症状を自覚します。

二見いすず: なるほど。

清田隆二Dr: 難聴には、大きく分けて、伝音性難聴と神経性難聴という、2つのものがあります。

二見いすず: そうですか。
では伝音性難聴とはどのようなものでしょうか。

清田隆二Dr: はい。
耳あかが邪魔をしたり、中耳炎などで、音の振動が伝わりにくくなっている状態のことを言います。

二見いすず: なるほど。
では、もうひとつの神経性難聴はいかがでしょうか。

清田隆二Dr: 神経性難聴は、中耳の奥にある内耳の障害や、脳神経の障害などによって、音が聞こえにくくなっている状態を言います。

二見いすず: よくわかりました。
では、難聴には、耳あかの詰まりや、鼓膜や中耳の障害、また、内耳から脳に至る神経の問題など、さまざまな原因が考えられるということですね。

清田隆二Dr: その通りです。

二見いすず: では、難聴には先天的なものと後天的なものがあるのでしょうか。

清田隆二Dr: はい。どちらもあります。
先天的なものについては、遺伝的なもののほか、生まれる前のお母さんのお腹の中にいるときの感染も原因となります。
また、後天的なものですと、病気や怪我、年齢的なもの、それから生活習慣が原因となることもあります。

二見いすず: えっ、生活習慣ですか。

清田隆二Dr: はい。
例えば、大きな音がする職場で仕事をされている方や、携帯、音楽プレーヤーで長時間、音を大きくして聴いている方、コンサートなどで大音量の音を聴いた方など、生活習慣的なことが原因で難聴になるケースも、少なくありません。

二見いすず: なるほど。
後天的な難聴は、病気や突発的な怪我などだけが原因ではなく、生活習慣が原因になることもあるということですね。

清田隆二Dr: そうです。
長時間にわたり、大きな音を聞き続けると、難聴になる可能性があることに注意していただきたいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
耳のためにも、ぜひ生活習慣も見直していただきたいと思います。
難聴について、鹿児島県医師会の清田隆二(きよたりゅうじ)ドクターにお話を伺いました。
来週も引き続き、難聴についてお伺いします。
清田さん、ありがとうございました。

清田隆二Dr: ありがとうございました。