『リウマチ』 ゲスト:大坪秀雄ドクター



二見いすず: これまで3回に渡り、難聴について伺ってきました。
4回目の今日も、鹿児島県医師会の清田隆二(きよたりゅうじ)ドクターにお話をうかがいます。
清田さん、よろしくお願いいたします。

清田隆二Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週、最近の補聴器について、お話を伺い、難聴は早めに治療することが大切であると共に、もしも難聴が残ってしまっても、あきらめなくてもいいということがわかりました。

清田隆二Dr: そうなんです。
今や、音を大きくする補聴器に加え、音を電気の信号に変え、直接聞こえの神経に伝える補聴器、いわゆる人工内耳までできています。
いろいろな方法で聞こえを取り戻すことは可能です。
どうぞ、あきらめないでほしいと思います。

二見いすず: 本当にそうですね。

清田隆二Dr: 高齢の方などは、聞こえが悪くなってもあまり気にしないという方もいらっしゃいますが、難聴になると、コミュニケーションがとりづらくなり、人とのお付き合いが減ってしまうことも少なくありません。
会話がおっくうになって、人と疎遠になる前に、補聴器で難聴をカバーして、楽しいコミュニケーションを保っていただきたいと思います。

二見いすず: そうですね。
聞こえが悪くなると、お話するのが面倒になられるかもしれません。
ご高齢になられても、いろいろな方とコミュニケーションをとって、生き生きしていていただきたいものですね。

清田隆二Dr: そうですね。
また、難聴の患者さんの周囲にいるご家族や友人の方にも、難聴への理解を深めていただきたいと思います。

二見いすず: そうですね。
ゆっくり進行する難聴の場合、自覚症状があまりなく、むしろ、ご家族が「最近、聞こえが悪いなあ・・・」と、気づかれることも多いということでしたよね。

清田隆二Dr: はい。
ご家族を初めとする周囲の方が、難聴のサインに気づいてあげて、病院へ行くことを勧めていただくことも重要です。

二見いすず: そうですね。
他に周囲の人が、難聴をカバーするために知っておくべきことがありますか。

清田隆二Dr: 大切なことは、近くで向かいあって、ゆっくりと話すことです。
正面に向かい合うことで、口の動きや、身振り手振りを見ていただくことができます。
時には、言葉を言い換えてみることも役に立ちます。
既に補聴器を使っておいでの方においても同様です。
難聴気味であるにことに変わりはなく、過度の大声や、早口では、聞き取りが悪くなります。

二見いすず: なるほど。
難聴の方の立場に立って、どうやったらより伝わりやすいかということを考えてみるといいですね。

清田隆二Dr: そうですね。
難聴は、いろいろな原因があり、症状や聞こえのタイプもさまざまです。
まずは、検査をしっかりしていただき、難聴をできるだけ早期発見し早期治療することが大事です。
もしも、難聴が残った場合も、補聴器を上手に活用すれば、低下した聴力を一部補えるということを知っていただきたいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
また、周囲の人も難聴に気づいてあげること、また難聴の方の立場に立って考えることを心がけたいものですね。

清田隆二Dr: そうですね。

二見いすず: お話は、鹿児島県医師会の清田隆二(きよたりゅうじ)ドクターでした。
4回にわたり、貴重なお話をありがとうございました。

清田隆二Dr: ありがとうございました。