『頭痛』 ゲスト:内村公一ドクター



二見いすず: 今月のテーマは「頭痛」です。
お話は、鹿児島県医師会の内村公一(うちむらこういち)ドクターです。
内村さん、今週もよろしくお願いいたします。

内村公一Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、頭痛に隠れている可能性のある病気について、お伺いしました。
くも膜下出血や脳腫瘍など、命に関わるものもあり、頭痛を甘く見てはいけないなと痛感しました。

内村公一Dr: そうですね。
頭痛を感じたら、すぐに治るだろうと思い込まずに、気になるときは専門医へご相談されることをおすすめします。

二見いすず: よくわかりました。
では、今週は頭痛を訴える患者さんの9割を占めるという「頭痛もちの頭痛」について、伺います。
内村さん、この「頭痛もちの頭痛」とは、病気が原因ではなく、頭痛そのものが病気で、ときどき起こる頭痛のことをいうのですよね。

内村公一Dr: そうですね。
「頭痛もちの頭痛」は、頭や体に原因となる病気がみつからない頭痛のことで、別な呼び方では「慢性頭痛」とも言います。

二見いすず: なるほど。慢性頭痛ですね。

内村公一Dr: はい。
これは大きく分けると、「緊張型頭痛」、「片頭痛」、「群発頭痛」に分けられます。

二見いすず: はい。
ぞれぞれについて、詳しくお話いただけますか。

内村公一Dr: はい。
まず、慢性頭痛の中で最も多く、日本では2000万人以上の人が悩んでいるといわれるのが「緊張型頭痛」です。

二見いすず: どんな症状が特徴でしょうか。

内村公一Dr: はい。
頭全体を締め付けるような重苦しい痛みが続き、首や肩のこりを伴います。

二見いすず: 緊張型といいますとやはり、ストレスなどが原因でしょうか。

内村公一Dr: そうですね。
精神的、身体的に緊張することが原因といわれています。
緊張型頭痛は、別名「ストレス頭痛」とも言われています。

二見いすず: なるほど。
では、緊張といえば、例えばどんなことでしょうか。

内村公一Dr: そうですね。
例えば、原因としては、パソコンに長時間同じ姿勢で向かうとか、最近は介護で精神的にも身体的にも緊張を強いられているというケースも多いようです。

二見いすず: なるほど。
では、何か改善する方法はありますか。

内村公一Dr: そうですね。
おすすめしているのは、ストレスをできるだけためないこと。
具体的には、リラックスした気持ちでウォーキングなどを行うことをおすすめしています。
そのほかにも、自分の好きなこと、例えばカラオケやスポーツなどを楽しむこともいいと思います。
軽いストレッチや入浴、水泳などもおすすめです。

二見いすず: よく分かりました。

内村公一Dr: コリが発端となっておこる緊張型頭痛の悪循環を断つために、一度お薬でコリをとるという方法もあります。
頑固なコリが原因で頭痛になってしまった方は、専門医へご相談ください。

二見いすず: よくわかりました。
今週は慢性頭痛の中の緊張型頭痛を中心に伺いました。
お話は、鹿児島県医師会の内村公一(うちむらこういち)ドクターでした。
来週も引き続き頭痛についてお送りします。
内村さん、ありがとうございました。

内村公一Dr: ありがとうございました。