『熱中症』 ゲスト:吉原秀明ドクター



二見いすず: 今月後半のドクタートークは2週にわたり、「日焼け」について鹿児島県医師会の島田辰彦(しまだときひこ)ドクターにうかがいます。
島田さん、よろしくお願いいたします。

島田辰彦Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 日焼けといえば、やはり、鹿児島は南国ですから、私たちは日焼けしやすい環境にいるのでしょうか。

島田辰彦Dr: そうですね。
二見さん、地球儀を思い浮かべてください。
鹿児島と同じ緯度をまっすぐ西に進むと、どこにたどりつくと思いますか。

二見いすず: えっと・・・。すみません、イメージがわかなくて。

島田辰彦Dr: そうですよね。
実は、鹿児島はサハラ砂漠の緯度と同じなんですよ。

二見いすず: えっ、あのサハラ砂漠と同じなのですか。
驚きました。

島田辰彦Dr: そうなんです。
そのことからもわかりますが、鹿児島の紫外線量は、日本全国でもトップクラス。
時期によっては、沖縄よりも紫外線量が多い月もあったというデータもあります。

二見いすず: そうなんですね。
私たちがいかにたくさんの紫外線にさらされているかということがわかりました。
では、日焼けというのは、やはり避けなくてはならないものなのでしょうか。

島田辰彦Dr: そうですね。
紫外線を浴び続けると、健康に影響があります。
シミ、シワができやすくなるほか、免疫機能を低下させたり、皮膚がんの原因になったりする場合もあるんですよ。

二見いすず: がんにもつながるとは、たかが日焼けと軽く見てはいけませんね。

島田辰彦Dr: そのとおりです。
以前は、日焼けをして肌の色を黒くするのがファッションだった時代もありましたが、健康の視点で見ると、日焼けはおすすめできません。
以前は推奨されていた子どもたちの「日光浴」も同じで、今は「外気浴」といって、強い日差しが子どもにあたらないように日焼け対策をしながら、外出する方法をおすすめしています。

二見いすず: なるほど。
では、具体的には、どのように日焼けを防げばいいのでしょうか。

島田辰彦Dr: はい。
まず、外出するときは、紫外線の強い時間帯をさけてください。

二見いすず: 強い時間帯といいますと・・・。

島田辰彦Dr: はい。
午前10時から午後2時までの時間が日差しが強い時間帯です。
二見さんは、子どもたちのときに、夏休みには、午前中に宿題を済まして昼食をとり、お昼寝してから遊びに行きなさいと言われてことはありませんでしたか。

二見いすず: ええ、そういえば(笑)

島田辰彦Dr: あれは、紫外線対策からいうと、理に適っているんです。
お昼寝をしてから出ていけば、ちょうど紫外線が強い時間帯を避けられます。
夏休みはまだしばらくありますので、親御さんは、お子さんが外出する時間に気をつけてあげていただきたいと思います。

二見いすず: はい。よくわかりました。
そのほかにも、日焼けを防ぐ方法があると思います。
つづきは来週この番組でおうかがいします。
今回のテーマは「日焼け」でお送りしました。
お話は、鹿児島県医師会の島田辰彦(しまだときひこ)ドクターでした。
ありがとうございました。

島田辰彦Dr: ありがとうございました。