『摂食障害』 ゲスト:武井美智子ドクター



二見いすず: 今月のドクタートークは、「花粉症」についてお送りします。
前半の2回は眼について、後半の2回は耳鼻科の領域についてお話を伺います。
まず前半の2回は、眼科専門医である、鹿児島県医師会の田畑賀章(たばたよしあき)ドクターにお話を伺います。
田畑さん、よろしくお願いいたします。

田畑賀章Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: まず、花粉症とは、どのような病気なのでしょうか?

田畑賀章Dr: はい。
花粉症は、花粉によって引き起こされる、アレルギー症状を言います。
眼科領域でいいますと、眼のかゆみや涙が出るといった症状が見られます。

二見いすず: わかりました。
では、花粉症といいますと、毎年2月頃に耳にする気がしますが、やはりこの時期に多いのでしょうか。

田畑賀章Dr: そうですね。
花粉症の原因となるスギ花粉が飛ぶ時期が、2月から4月にかけて多くなるので、この時期に花粉症の話題がよく出てくるのだと思います。

二見いすず: よく分かりました。
この時期にスギ花粉が飛びやすいのですね。
では、スギ花粉のほかにも花粉症の原因になる花粉はあるのでしょうか。

田畑賀章Dr: はい。
3月から5月がヒノキ、4月から10月がカモガヤ、6月から8月がブタクサ、8月から10月にかけては、ヨモギなどが原因となります。

二見いすず: そうなんですか・・・。
花粉症といえばスギ花粉のというイメージが強かったのですが、ほかにも原因となる花粉がいろいろあるのですね。
ということは、ほかの時期にもかかる可能性があるということですね。
驚きました。

田畑賀章Dr: はい。
花粉症といっても、人それぞれにアレルギーの原因は異なります。
正確な原因を確認したい方は、医療機関でテストを受けることができます。
また、ご自分でも、花粉症にかかる時期によって、ある程度は原因が予測できるかもしれません。

二見いすず: そうですね。
原因が分かると、対処しやすいかもしれません。
さて、花粉症による眼の症状について、先ほど、眼のかゆみや涙が出る、ということを伺いました。

田畑賀章Dr: はい。
日本全国に2000万人いるといわれる、アレルギー性結膜炎の患者さんには、花粉のアレルギーを持っている方が多くいると考えられます。
症状としては、眼の周りや眼の中がかゆくなったり、涙が出たり、まぶたがはれぼったくなったりします。

二見いすず: それは辛そうですね・・・。

田畑賀章Dr: そうですね。
症状がひどくなると、眼がゴロゴロするように感じたり、かすんだり、まぶしくなったり、痛みを感じたりします。

二見いすず: 眼にそういった症状を感じたら、花粉症の可能性があるということですね。
では、来週は、花粉症の対処法や治療法について詳しく伺います。
お話は、鹿児島県医師会の田畑賀章(たばたよしあき)さんでした。
ありがとうございました。

田畑賀章Dr: ありがとうございました。