『摂食障害』 ゲスト:武井美智子ドクター



二見いすず: 今月のドクタートークは、「花粉症」について伺っています。
今週は、前回に引き続き、花粉症の眼の症状について、眼科専門医である、鹿児島県医師会の田畑賀章(たばたよしあき)ドクターにお話を伺います。
田畑さんよろしくお願いいたします。

田畑賀章Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、花粉症になったときに起こる、眼の症状について伺いました。
眼がかゆくなったり、涙が出たり、はれぼったくなったりするということでした。
ゴロゴロした感じや痛み、まぶしさを感じることもあるということでしたね。

田畑賀章Dr: そうですね。
そういった症状がありましたら、花粉症の可能性があると思います。

二見いすず: では、花粉症の症状を抑えるために、できることはありますか?

田畑賀章Dr: はい。
まず、ご自分がアレルギーをおこす花粉の飛びやすい時期を把握しておきましょう。
そして、花粉は、雨上がりで気温が高く、風が強い日に、飛びやすい性質があることを知っておくことも大切です。

二見いすず: 花粉は、雨上がりで気温が高く、風が強い日に、飛びやすいという性質があるんですね。

田畑賀章Dr: そうですね。
そんな条件の日には、なるべく布団を干すことを避けたり、外出から帰ってきたら衣服や髪についた花粉を十分に落としてから、家に入ったり、という工夫が必要だと思います。

二見いすず: なるほど。よくわかりました。

田畑賀章Dr: 花粉症への対処として、眼球を水で洗う、という方がおられますが、その方法はおすすめできません。

二見いすず: えっ、なぜいけないのでしょうか。

田畑賀章Dr: はい。
眼球に花粉が入ってきたとき、身体は眼に分泌物を出して、身体を守ろうとしています。
しかし、眼球を洗ってしまうと、その大切な分泌物まで流してしまう可能性があるのです。
気になる場合は、眼球ではなく、眼の周りを洗って花粉を落としていただきたいと思います。

二見いすず: 分かりました。
では、実際に花粉症による眼の症状の治療法はどのようなものがあるのでしょうか。

田畑賀章Dr: はい。治療は、抗アレルギー薬を使います。
この薬は、かゆみやクシャミを起こす指令を出す物質が、細胞から血液に出て行くのを抑える薬で、目薬タイプになっています。
症状が強い場合は、ステロイド薬を使う場合もあります。
ただし、ステロイド薬は、適切に使用すればとても優れた薬ですが、眼に緑内障などの副作用が現れることがありますので、使用にあたっては注意が必要です。

二見いすず: よく分かりました。
お話は、鹿児島県医師会の田畑賀章(たばたよしあき)ドクターでした。
ありがとうございました。

田畑賀章Dr: ありがとうございました。