『摂食障害』 ゲスト:武井美智子ドクター



二見いすず: ドクタートークは、「花粉症」について伺っています。
前回に引き続き、耳鼻科領域の花粉症について、鹿児島県医師会の鯵坂孝二(あじさかこうじ)ドクターにお話を伺います。
よろしくお願いいたします。

鯵坂孝二Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、花粉症の症状についてお話を伺いました。
今週は予防法と治療法について伺いたいと思います。
まず、予防法についてお願いします。

鯵坂孝二Dr: はい。
花粉症とは、花粉が原因で起こる訳ですから、少しでも花粉に接する機会を減らすと症状も出にくくなります。
余計な外出は控え、外出時には花粉専用タイプのマスクやメガネをつけることをおすすめします。

二見いすず: なるほど。
先週のお話で、雨上がりで気温が高く、風の強い日は花粉がたくさん飛ぶと伺いました。

鯵坂孝二Dr: その通りです。
そのような日は、窓は開け放しにせず、洗濯物も家の中に干すのが良いと思います。
また、外出するときは、ツルツルした素材の洋服を着て出かけ、家の中に入る前には、玄関の外で、服をはたいて、花粉を十分に落とすことも大切です。

二見いすず: 少しでも花粉を家の中に入れない、ということですね。

鯵坂孝二Dr: そうですね。
そして、家の中の掃除には、花粉やハウスダストなどの小さなゴミを撒き散らさない掃除機を使うと良いでしょう。

二見いすず: よくわかりました。
では、花粉症になってしまったらどうしたらよいでしょうか。

鯵坂孝二Dr: はい。
患者さんの中には、我慢に我慢を重ね、どうしようもなくなって初めて病院を受診する方がいます。
しかし、そうなるとお薬も効きにくくなってしまいます。

二見いすず: つまり、病院を早めに受診する方がいいということですね。

鯵坂孝二Dr: その通りです。
理想的には花粉が飛び始める1週間ほど前から内服を始めておくと、症状も出にくく、出ても軽くて済むといわれています。

二見いすず: そうなんですね。
最近では、インターネットなどでも、花粉の情報などが入手しやすくなっているようですから、参考にしたいものです。

鯵坂孝二Dr: そうですね。

二見いすず: では、病院ではどのような治療が行われるのでしょうか。

鯵坂孝二Dr: 一般的な外来では鼻の粘膜の腫れをとってから霧状のお薬を鼻から吸入する治療を行います。
また、減感作療法といって、花粉の成分をごく少量ずつ注射していく方法やレーザー治療や温熱療法などもあります。
治療は、患者さんの年齢や状態を考えて行います。

二見いすず: よく分かりました。
花粉症の方は、早めに病院を受診して、ドクターに相談し、ご自分に合った治療を受けていただきたいと思います。
お話は、鹿児島県医師会の鯵坂孝二(あじさかこうじ)ドクターでした。
ありがとうございました。

鯵坂孝二Dr: ありがとうございました。