『摂食障害』 ゲスト:武井美智子ドクター



二見いすず: 5月に入りました。
今月のドクタートークは、5週にわたり、「腰痛」をテーマにお送りします。
お話は、鹿児島県医師会の森元保(もりもとたもつ)ドクターです。
よろしくお願いいたします。

森元 保Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 私の周りでも、腰痛にお悩みの方は多いようです。
ラジオをお聞きの方も、気になる方が大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
さて、森元さん。
腰痛といえば、文字通り、腰が痛む病気のことをいうと考えてよろしいでしょうか。

森元 保Dr: そうですね。
ただし、一口に腰痛といっても、さまざまな原因や症状があるんですよ。

二見いすず: そうなんですか。
腰痛というと、一般的には骨や関節の変形や老化が原因で起こる痛み・・・というイメージが強いと思うのですが。

森元 保Dr: そうですね。
もちろん、骨や関節の変形や老化など、整形外科的な病気が原因で起こる腰痛が大部分を占めるのは間違いありません。
しかし、それに加えて、婦人科や消化器科の病気、大動脈の病気などが原因になる場合もあるんですよ。

二見いすず: そうなんですか・・・。
腰痛は、婦人科・消化器科・大動脈の病気などが原因でも起こりうるとは知りませんでした・・・。

森元 保Dr: ほかにも、スポーツや転倒などのケガが原因で起こるもの、腫瘍が原因で起こるもの、精神的な原因で腰痛になるというケースもめずらしくありません。

二見いすず: なるほど。
腰痛と言っても、ほんとうにさまざまな原因があるんですね。
よくわかりました。
では、腰痛を感じたら、どうしたらよいのでしょうか。

森元 保Dr: はい。
腰痛の程度が強かったり、長く続くときは、まずは整形外科など、専門医療機関にご相談いただきたいと思います。
そこで、しっかり原因を把握した上で、適切な治療を行うことが大切です。
腰痛にはさまざまな原因がありますので、患者さんご自身が自己判断することは危険ですので、医療機関へご相談ください。

二見いすず: そうですね。
腰痛を感じた方は、骨や関節のトラブル以外にも、他の病気が隠れている場合もありますから、「ちょっとした腰痛ぐらいなら我慢しよう」と思わず、まずは医療機関にご相談して、原因を調べていただきたいと思います。
そして、その上で、原因に合った適切な治療を行っていただきたいと思います。

森元 保Dr: その通りです。
初めて腰痛の診察を受ける場合は、「いつごろから痛み出したか?」「何をしているときに痛むか?」「原因は思い当たるか?」「痛みはどんなときに起こるか?」「安静にしているときも痛むか?」などの項目についてメモをしてきてくださると、より早く適切な診断ができると思います。

二見いすず: わかりました。
お話は、鹿児島県医師会の森元保(もりもとたもつ)ドクターでした。

森元 保Dr: ありがとうございました。