2011.7.23 第429回放送分『高血圧』 ゲスト:宮田昌明ドクター



二見いすず: 今月のドクタートークは、「高血圧」について、鹿児島県医師会の宮田昌明(みやたまさあき)ドクターにお話を伺っています。
宮田さん、今週もよろしくお願い致します。

宮田 昌明Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: 先週は、高血圧予防や血圧を抑えるための生活習慣の改善について、お話を伺いました。
まず食塩摂取量を1日6g以下に抑えること、節酒、禁煙が大切と伺いました。
そのほかにできることはありますか?

宮田 昌明Dr: はい。肥満にならないようにすることも重要です。

二見いすず: はい。肥満は、どのように判断されるのでしょうか。

宮田 昌明Dr: はい。それには、BMIという計算方法があります。
これは、体重を身長で2回割った値で、その数字が、25以上が肥満となります。
この計算をするときの単位は、体重はキログラム、身長はメートルになります。

二見いすず: 例えば、身長160センチで体重が64kgの方だと、64キロを1.6で2回割ると・・・。
64割る1.6割る1.6で、このときが25ですね。
つまり、高血圧予防や血圧抑制には、160センチの方は、64キロ以下に体重を維持した方がいいいいということですね。

宮田 昌明Dr: そうですね。
ほかに、適度な運動も心がけていただきたいと思います。
おすすめは、有酸素運動のウォーキングです。
おしゃべりをしながら歩けるくらいのスピードで、1日30分を目安に歩いてください。
ただし、心血管病のある高血圧患者の方は、担当医師と相談しながら適切な運動を行ってください。

二見いすず: わかりました。
高血圧予防や血圧を抑えるために心がけたい生活習慣の改善は、食塩の制限、野菜・果物の積極的な摂取、節酒、禁煙、適正体重の維持と適度な有酸素運動、ですね。

宮田 昌明Dr: その通りです。

二見いすず: 高血圧の予防や、血圧を抑えるためには、生活習慣の改善ももちろんですが、日ごろの血圧の管理も大切なのでしょうね。

宮田 昌明Dr: はい。とても大切です。
実は、高血圧は、自覚症状を感じにくいという特徴があります。

二見いすず: 自覚症状を感じにくいということは、高血圧になっていても気づかないことがある、ということでしょうか。

宮田 昌明Dr: そうなんです。
脳卒中や心筋梗塞など、深刻な合併症が起こってから高血圧に気づくということがないように、ご自分の血圧を計っていただきたいと思います。

二見いすず: では、どのようにしたらいいでしょうか。

宮田 昌明Dr: はい。
健康診断などで年に数回計ることも大切ですが、おすすめしたいのはご自宅で血圧測定をしていただくことです。

二見いすず: 家庭で血圧測定ですか。

宮田 昌明Dr: そうです。
今、家庭用の血圧測定器もいろいろ出ています。
価格も求めやすくなっていると思いますので、ぜひ1家に1台置いて、血圧測定を習慣化していただきたいと思います。

二見いすず: わかりました。
来週も引き続き、高血圧について詳しく伺います。
お話は宮田昌明(みやたまさあき)ドクターでした。
ありがとうございました。

宮田 昌明Dr: ありがとうございました。