二見いすず: | ドクタートークは「高血圧」をテーマに、鹿児島県医師会の宮田昌明(みやたまさあき)ドクターにお話を伺っています。 宮田さん、最終日の今日もよろしくお願い致します。 |
宮田 昌明Dr: | よろしくお願い致します。 |
二見いすず: | 先週は、高血圧予防や血圧を抑えるために心がけたい生活習慣の改善は、食塩の制限、野菜・果物の積極的にとること、節酒、禁煙、そして、肥満にならないこと、また、適度な有酸素運動が大切だと伺いました。 |
宮田 昌明Dr: | はい。 |
二見いすず: | また、ご自分の血圧の管理も大切、ということで、家庭での血圧測定を習慣にすることもお勧めしたい、とのことでしたね。 |
宮田 昌明Dr: | そうですね。 一家に1台、血圧計を置いていただき、血圧の管理を心がけていただきたいと思います。 |
二見いすず: | いろいろなタイプの血圧計が売り出されているようですが、どのようなものを選べばいいでしょうか。 |
宮田 昌明Dr: | そうですね。 おすすめなのが、腕に巻くタイプの血圧計です。 このタイプですと、一般の方が計っても、一定の条件で安定して計りやすいと思います。 |
二見いすず: | わかりました。腕に巻くタイプの血圧計、ですね。 |
宮田 昌明Dr: | そうですね。 計るタイミングは、朝起きて1時間以内、排尿を済ませた後に行ってください。 朝ご飯を食べた後や、大便をした直後は血圧が高くなりますので、それから30分以上経ってからにしてください。 |
二見いすず: | はい。 |
宮田 昌明Dr: | そして、血圧を測定しているときに、数値を気にしすぎると血圧が上がってしまいますので、測定中は血圧計の数値を見ないで計ってください。 |
二見いすず: | なるほど。 数値を気にしすぎると、血圧が上がってしまうのですね。 できるだけ平常な状態で血圧を計ることが大切なのですね。 |
宮田 昌明Dr: | そうですね。 また、血圧は、身長や体重と違って、いろいろな状況によって変動するものです。 今日は高かったとか、または低かったとか、一喜一憂せず、1週間から2週間ほどの間、継続して計り、高い数値が持続したら病院にご相談いただきたいと思います。 |
二見いすず: | よくわかりました。 家庭で計るときの高血圧の値の目安はありますか? |
宮田 昌明Dr: | はい。 家庭で計ったときの血圧の値は、上が135mmHg以上、または、下が85mmHg以上を高血圧の目安にしてください。 |
二見いすず: | わかりました。 まとめますと、血圧をそのままにしておくと、脳卒中や心筋梗塞などの深刻な合併症を引き起こし、命に関わる場合もあるということです。 そこで、食塩の制限や太らないようにすることなど、生活習慣の改善を行い、高血圧の予防や治療を心がけることが大切、ということでした。 また家庭に血圧計を置き、計ることを習慣づけてほしい、とのことでした。 |
宮田 昌明Dr: | そして、血圧の高い数値が続いたら、まずは病院に相談していただきたいと思います。 |
二見いすず: | わかりました。5週にわたり、高血圧について伺いました。 お話は宮田昌明(みやたまさあき)ドクターでした。 ありがとうございました。 |
宮田 昌明Dr: | ありがとうございました。 |