2011.7.30 第430回放送分『高血圧』 ゲスト:宮田昌明ドクター



二見いすず: ドクタートークは「高血圧」をテーマに、鹿児島県医師会の宮田昌明(みやたまさあき)ドクターにお話を伺っています。
宮田さん、最終日の今日もよろしくお願い致します。

宮田 昌明Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: 先週は、高血圧予防や血圧を抑えるために心がけたい生活習慣の改善は、食塩の制限、野菜・果物の積極的にとること、節酒、禁煙、そして、肥満にならないこと、また、適度な有酸素運動が大切だと伺いました。

宮田 昌明Dr: はい。

二見いすず: また、ご自分の血圧の管理も大切、ということで、家庭での血圧測定を習慣にすることもお勧めしたい、とのことでしたね。

宮田 昌明Dr: そうですね。
一家に1台、血圧計を置いていただき、血圧の管理を心がけていただきたいと思います。

二見いすず: いろいろなタイプの血圧計が売り出されているようですが、どのようなものを選べばいいでしょうか。

宮田 昌明Dr: そうですね。
おすすめなのが、腕に巻くタイプの血圧計です。
このタイプですと、一般の方が計っても、一定の条件で安定して計りやすいと思います。

二見いすず: わかりました。腕に巻くタイプの血圧計、ですね。

宮田 昌明Dr: そうですね。
計るタイミングは、朝起きて1時間以内、排尿を済ませた後に行ってください。
朝ご飯を食べた後や、大便をした直後は血圧が高くなりますので、それから30分以上経ってからにしてください。

二見いすず: はい。

宮田 昌明Dr: そして、血圧を測定しているときに、数値を気にしすぎると血圧が上がってしまいますので、測定中は血圧計の数値を見ないで計ってください。

二見いすず: なるほど。
数値を気にしすぎると、血圧が上がってしまうのですね。
できるだけ平常な状態で血圧を計ることが大切なのですね。

宮田 昌明Dr: そうですね。
また、血圧は、身長や体重と違って、いろいろな状況によって変動するものです。
今日は高かったとか、または低かったとか、一喜一憂せず、1週間から2週間ほどの間、継続して計り、高い数値が持続したら病院にご相談いただきたいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
家庭で計るときの高血圧の値の目安はありますか?

宮田 昌明Dr: はい。
家庭で計ったときの血圧の値は、上が135mmHg以上、または、下が85mmHg以上を高血圧の目安にしてください。

二見いすず: わかりました。
まとめますと、血圧をそのままにしておくと、脳卒中や心筋梗塞などの深刻な合併症を引き起こし、命に関わる場合もあるということです。
そこで、食塩の制限や太らないようにすることなど、生活習慣の改善を行い、高血圧の予防や治療を心がけることが大切、ということでした。
また家庭に血圧計を置き、計ることを習慣づけてほしい、とのことでした。

宮田 昌明Dr: そして、血圧の高い数値が続いたら、まずは病院に相談していただきたいと思います。

二見いすず: わかりました。5週にわたり、高血圧について伺いました。
お話は宮田昌明(みやたまさあき)ドクターでした。
ありがとうございました。

宮田 昌明Dr: ありがとうございました。