二見いすず: | 9月になりました。 スポーツの秋にちなんで、今月は「スポーツ外傷」についてお送りします。 お話は鹿児島県医師会の増田明敏(ますだあきとし)ドクターです。 増田さん、よろしくお願いいたします。 |
増田 明敏Dr: | よろしくお願いいたします。 |
二見いすず: | では、まず「スポーツ外傷」とは、文字通り、スポーツをしていてケガをしてしまうことを言うのでしょうか。 |
増田 明敏Dr: | はい。 その通りです。 スポーツによるケガでは使いすぎによって起こる、いわゆる「オーバーユースシンドローム」といってテニス肘やジャンパー膝などのスポーツ障害もあります。 ですが、今回は、スポーツ中に偶発的におこるスポーツ外傷についてお話したいと思います。 |
二見いすず: | わかりました。 では、具体的にはどのようなケガがあるのでしょうか。 |
増田 明敏Dr: | はい。 代表的なものでは、人気のあるスポーツ、サッカーや野球、ラグビーなどで起きるケガがあります。 |
二見いすず: | なるほど。 では、たとえばサッカーでは、どのようなケガが起きる可能性があるのでしょうか。 |
増田 明敏Dr: | そうですね。 サッカーでは他のスポーツに比べ骨折の割合が高くなっています。 また手首や腕の骨折の割合も高くなっています。 |
二見いすず: | なるほど。 では、野球はいかがですか。 |
増田 明敏Dr: | はい。 野球ではボールが指に当たったり、ベースにすべり込むときに手をついて突指をしたり、手の骨折をしてしまうことも多いです。 |
二見いすず: | なるほど。 |
増田 明敏Dr: | また、ラグビーなどでは、タックルをしたりするときに激しく体がぶつかりますから、最悪の場合は、脊髄損傷などを起こしてしまうこともあります。 |
二見いすず: | ねんざ、骨折、そして、脊髄損傷…。 やはり、激しいスポーツで起こりやすいのでしょうね。 |
増田 明敏Dr: | そうですね。 試合中にほかの人と体の接触があるスポーツ、いわゆる「コンタクトスポーツ」は、「スポーツ外傷」、それも骨折などの重度の外傷が起きる可能性が高いですね。 |
二見いすず: | なるほど。 では、そのほかに、起こりやすいケースはありますか? |
増田 明敏Dr: | そうですね。 やはり、ご本人のコンディションも関係していると思います。 たとえば、前日に睡眠不足だったり、疲れがたまっていたりすると、集中力に欠け、ケガが起こりやすくなります。 |
二見いすず: | なるほど。 |
増田 明敏Dr: | また、試合の終わりごろに起こるケガも多いです。 これも集中力が落ちてしまうからだと思われます。 |
二見いすず: | なるほど。 よく分かりました。 ぜひ注意していただきたいと思います。 今週のお話は、鹿児島県医師会の増田明敏(ますだあきとし)ドクターでした。 ありがとうございました。 |
増田 明敏Dr: | ありがとうございました。 |