2011.9.10 第436回放送分『スポーツ外傷』 ゲスト:増田明敏ドクター


二見いすず: 今月は「スポーツ外傷」についてお送りしています。
お話は鹿児島県医師会の増田明敏(ますだあきとし)ドクターです。
増田さん、今週もよろしくお願いいたします。

増田 明敏Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、「スポーツ外傷」とは、スポーツが原因で起こる、ねんざや骨折などのケガのことで、相手と接触するスポーツで起こりやすいこと、そして、ご本人の体調が万全ではなかったり、集中力が落ちていたりするときにも起こりやすいということでした。

増田 明敏Dr: はい。
その通りです。

二見いすず: では、今週は「スポーツ外傷」を防ぐために注意したいことについてお話を伺いたいと思います。

増田 明敏Dr: はい。
「スポーツ外傷」は、体に無理な負担をかけることで起こってしまうわけですから、まずは、ご自分のレベルに合わせて、無茶をせずにスポーツを楽しむことを心がけていただきたいと思います。

二見いすず: なるほど。
無理、無茶はしないこと、ですね。

増田 明敏Dr: そうですね。
しかし、一方では、スポーツには、技術を磨くために自分に負荷を与えて鍛えていくという側面もあると思います。
なので、一概に無理をするな、とも言いづらい部分もありますね。

二見いすず: はい。

増田 明敏Dr: ですから、鍛えるためにご自分に負荷をかける場合は、正しい方法でなさってください、とお伝えしたいですね。
これは、長期にわたって身体が少しずつダメージを受けておこる故障「スポーツ障害」を予防するということにもつながります。

二見いすず: なるほど。

増田 明敏Dr: そして、やはり、スポーツの始まりと終わりのストレッチを入念にしていただくことが、とても大切だと思います。

二見いすず: ストレッチ、ですね。

増田 明敏Dr: そうですね。
一流のスポーツ選手ほど、スポーツの始まりと終わりに、ウォームアップとクールダウンなど、入念なストレッチを欠かしません。
これは、「スポーツ外傷」を防ぐためにはとても大切なことなんです。

二見いすず: なるほど。

増田 明敏Dr: また、ウォームアップには、体温を上げて筋肉の血液循環を促進して筋肉の余分な緊張をほぐし、柔軟性を高めると共に、スポーツに対する心の準備状態を作るという働きもあります。

二見いすず: はい。

増田 明敏Dr: また、それぞれのスポーツの基本のプレースタイルやフォームを正しく身に着けておくことも、ケガ予防にとても重要なことだと思います。
自己流のやり方を続けてしまうと、体に無理をさせてしまっている場合も少なくないのです。

二見いすず: なるほど。
よく分かりました。
今週のお話は、鹿児島県医師会の増田明敏(ますだあきとし)ドクターでした。
ありがとうございました。

増田 明敏Dr: ありがとうございました。