2011.10.1 第439回放送分『眼科疾患』 ゲスト:大塚早苗ドクター



二見いすず: 10月になりました。
10月10日は目の愛護デーです。
そこで、今月のドクタートークは、眼の病気をテーマにお送りします。
今月は、鹿児島県医師会の大塚早苗(おおつかさなえ)ドクターにお話を伺います。
大塚さん、よろしくお願いいたします。

大塚早苗Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: ではまず、大塚さんは眼科医でいらっしゃいますが、普段診察されていて多い眼の病気には、どんなものがあるのでしょうか。

大塚早苗Dr: そうですね。
眼の病気といってもいろいろありますが、白内障、緑内障、ドライアイの方が多いですね。
結膜炎、ものもらいなどもあります。

二見いすず: なるほど。
では、それぞれどのような病気なのでしょうか。

大塚早苗Dr: そうですね。
まず、白内障は、簡単に申し上げますと、眼の中でレンズの役割をしている水晶体がにごってしまう病気です。
白内障になると、物がかすんでしまったり、ぼやけて見えたりするようになります。

二見いすず: なるほど。
では、緑内障とはどういう病気なのでしょうか。

大塚早苗Dr: はい。
緑内障は、視神経が傷んで視野が狭くなっていく病気です。
実は、この病気は、原因がはっきりわかっていないんです。

二見いすず: そうなんですね。
白内障は物がかすんだり、ぼやけて見えたりする病気で、緑内障は視野が狭くなっていく病気ですね。
わかりました。
では、ドライアイはいかがでしょうか。

大塚早苗Dr: はい。
ドライアイは、涙の液が足りなかったり、涙の質が異常をきたしたりすることが原因で起こる病気です。
症状としては、眼がゴロゴロしたり、パサついたりするなど、さまざまなケースがあります。

二見いすず: なるほど。
では、結膜炎、ものもらいについてはいかがでしょうか。

大塚早苗Dr: はい。
まず、結膜炎は、結膜にできる炎症のことを言います。
細菌やウイルスなどの感染症やアレルギーなどが原因となって起こります。

二見いすず: はい。

大塚早苗Dr: そして、ものもらいは、まぶたに細菌が感染して腫れる病気です。
初期は抗菌薬の点眼や内服でおさまりますが、化膿してきたときは切開をします。

二見いすず: よくわかりました。
今月は、10月10日の目の愛護デーにちなみ、眼の病気をテーマにお送りいたします。
来週からは、主な病気についてさらに詳しく伺っていきたいと思います。
お話は、鹿児島県医師会の大塚早苗ドクターでした。
ありがとうございました。

大塚早苗Dr: ありがとうございました。