2011.10.29 第443回放送分『眼科疾患』 ゲスト:大塚早苗ドクター


二見いすず: 5週にわたり、眼の病気についてお送りしています。
最終日の今日も、お話は鹿児島県医師会の大塚早苗(おおつかさなえ)ドクターです。
大塚さん、よろしくお願いいたします。

大塚早苗Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、ドライアイについてお話をうかがいました。
では、今週は、眼の病気を防ぐために日常生活で気をつけたいことをお教えください。

大塚早苗Dr: はい。
実は、私たちは暮らしの中で、知らず知らずのうちに、目に負担をかけてしまっていることがあるんです。
その原因の一つは、度の合わないメガネです。
二見さん、メガネって10年以上同じものをかけていたりすることはありませんか。

二見いすず: そういえば、一度気に入って使っていると、なかなか買い換えることはないように思います。

大塚早苗Dr: そういう方が多いと思います。
しかし、目は加齢などで少しずつ変化していくものです。
加齢で近視が軽くなっているのに、若い頃のメガネで矯正しすぎていたり、加齢で乱視が入ってきているのに対応できていなかったり、というケースが多く見られます。

二見いすず: なるほど。
では、度の合わないメガネをかけ続けているとどうなるのでしょうか。

大塚早苗Dr: はい。
日常生活を送るのが不便であるだけではなく、肩こりや頭痛などの症状につながる場合もあります。

二見いすず: なるほど。

大塚早苗Dr: 長年同じメガネをかけつづけている方は、病院などで、現在の視力とメガネの度数などがちゃんと合っているかどうか、一度視力検査をしていただくといいと思います。

二見いすず: なるほど。
よくわかりました。

大塚早苗Dr: また、片方の視力が落ちているのに、もう片方の眼で補ってしまっていて、視力が落ちているのに気づいていないケースもあります。

二見いすず: なるほど。
両方の目で見ると、なんとなく見えているから、悪くなっていることに気づかないということですね。

大塚早苗Dr: そうですね。
そういったケースは、簡易的ですが、自分でチェックすることもできます。
手のひらで片方ずつ隠してものを見てみると、どちらが見えにくいか分かると思いますよ。

二見いすず: なるほど。
やってみようと思います。

大塚早苗Dr: そうですね。
これまで、白内障や緑内障、ドライアイ、そして度の合わないメガネのお話などをさせていただきましたが、眼の病気全般に言えることですが、眼の健康は年齢とともに変化していきます。
健康診断を定期的に行って、眼の状態を把握しておき、病気の場合でも早期発見することがとても大切だと思います。
ぜひ心がけていただきたいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
5週にわたり、貴重なお話をありがとうございました。
お話は大塚早苗ドクターでした。

大塚早苗Dr: ありがとうございました。