2011.11.19 第446回放送分『インフルエンザ』 ゲスト:太原博史ドクター



二見いすず: 今月は、インフルエンザについて、お送りしています。
お話は、鹿児島県医師会の太原博史(たはらひろふみ)ドクターです。
太原さん、本日もよろしくお願いいたします。

太原博史Dr: よろしくお願いします。

二見いすず: 先週は、新型インフルエンザから呼び名が変わったインフルエンザ2009の症状について伺いました。
今週は、感染経路についてお聞きしたいと思います。
インフルエンザ2009は、どのようにして感染するのでしょうか。

太原博史Dr: はい。
インフルエンザは、飛まつ感染と接触感染で感染します。

二見いすず: まず、改めて飛まつ感染とは何でしょうか。

太原博史Dr: はい。
おしゃべりやせき、くしゃみなどで飛んできた唾液などを、直接口や鼻から吸い込んで感染するものです。

二見いすず: では、接触感染とは何でしょうか。

太原博史Dr: はい。
感染した人に直接触れた手や、感染した人が触れたものにさわった手で、自分の口、鼻、眼をさわることで感染します。

二見いすず: わかりました。
では、その感染経路をふまえまして、どのような予防対策をとったらよろしいのでしょうか。

太原博史Dr: はい。
まず、発熱や咳・鼻水などのある人とは、1メートルから2メートルの間隔をとってください。
風邪だなと思ったら、市販のマスクで結構ですので、着用していただきたいと思います。

二見いすず: やはり、マスクは大切ですね。

太原博史Dr: そうですね。
また、予防だけではなく、流行を抑えるためには、インフルエンザにかかっている人自身がマスクをすることが大切です。

二見いすず: なるほど。感染拡大をさせないためにも重要ですね。

太原博史Dr: そうですね。
そして、予防には、流行期には人ごみはできるだけ避けること。
そして、汚染した手でウイルスを口、鼻、眼につけないためにも、手洗いがとても大切です。

二見いすず: はい。効果的な洗い方などはありますか?

太原博史Dr: はい。
手洗いは、石鹸と流水で、指先、特に親指、指の間、手の甲、手首まで全体的に洗ってください。
少なくとも15秒は丁寧に洗っていただきたいと思います。
手洗いはこまめに行っていただきたいですが、手あれがおきると病原体がつきやすくなりますので、ハンドクリームを使うなどスキンケアも心がけてください。

二見いすず: 石鹸と流水で、15秒以上、ですね。

太原博史Dr: そうですね。
また、予防にはやはりワクチンの接種です。
12月中旬から流行が始まることが多いので、年内には接種を終えることをおすすめいたします。

二見いすず: よくわかりました。
太原さん、今週もありがとうございました。

太原博史Dr: ありがとうございました。