2012.6.9 第475回放送分『食中毒』 ゲスト:湯浅由啓ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは「食中毒」について、鹿児島県医師会の湯浅由啓(ゆあさよしひろ)ドクターにお話を伺っています。
湯浅さん、今週もよろしくお願い致します。

湯浅由啓Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: 先週は、食中毒の原因には、ウイルスと細菌など、さまざまな原因があり、発症するまでにかかる時間もそれぞれのパターンがあるというお話を伺いました。

湯浅由啓Dr: その通りです。

二見いすず: では、今回は、食中毒の症状についてお伺いしたいと思います。
食中毒の代表的な症状としましては、どのようなものがあるのでしょうか?

湯浅由啓Dr: はい。
代表的なのは、腹痛、発熱、吐き気、嘔吐、下痢、血便などの症状で、一つではなくいろいろな症状が複合的に起こることがあります。
また、ひどい場合は、けいれんがおこることもあります。

二見いすず: なるほど。
食中毒の代表的な症状は、腹痛、発熱、吐き気、嘔吐、下痢、血便など。
けいれんが起こることもあるんですね。

湯浅由啓Dr: そうですね。

二見いすず: 食中毒は、細菌性もウイルス性も同じような症状なのでしょうか。

湯浅由啓Dr: そうですね。
おおむね共通していると思います。

二見いすず: よくわかりました。

湯浅由啓Dr: また、ひどい血便がある場合は細菌性の食中毒の可能性があるということです。

二見いすず: そうなんですね。
よくわかりました。

湯浅由啓Dr: とにかくどの症状に関しても言えることですが、食中毒かなと思ったら、ぜひ早めに医療機関を受診していただくことをお願いしたいと思います。

二見いすず: はい。
早めの受診ですね。

湯浅由啓Dr: はい。
その通りです。
発熱などは、風邪などと勘違いして、そのまま自宅で様子を見て症状が重くなってしまった…というケースもあるようです。
特に子どもさんやお年よりは、体力がないので放置しておくと深刻なケースにもなりかねません。
食中毒の症状が出たら、とにかく早めに医療機関を受診していただきたいと思います。

二見いすず: はい。
お子さんやお年よりは特に注意が必要ということですね。

湯浅由啓Dr: はい。
また、成人でも気をつけたいのが血便やけいれんです。
食中毒が原因の血便が出ると、腎不全や脳症に進行する可能性があります。
また、けいれんが出ている状態のときも、最悪の場合は命に関わることもありますので、この場合も一刻も早く医療機関へ行っていただきたいと思います。

二見いすず: 食中毒が命に関わることもあるのですね。
軽く考えずに、やはり、医療機関を受診することは基本ですね。

湯浅由啓Dr: その通りです。
二見いすず: よく分かりました。
来週は、家庭での食中毒の処置について伺いしたいと思います。
お話は、鹿児島県医師会の湯浅由啓(ゆあさよしひろ)ドクターでした。
ありがとうございました。

湯浅由啓Dr: ありがとうございました。