2012.6.23 第477回放送分『食中毒』 ゲスト:湯浅由啓ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは「食中毒」について、鹿児島県医師会の湯浅由啓(ゆあさよしひろ)ドクターにお話を伺っています。
湯浅さん、今週もよろしくお願い致します。

湯浅由啓Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: 先週は、家庭での食中毒の処置の注意点についてお話を伺いました。

湯浅由啓Dr: はい。

二見いすず: 基本的には医療機関を受診することが基本ですが、家庭では、脱水症状になるのを防ぐために水分補給を心がけること、そして、二次感染を防ぐために、嘔吐物や便の処理に気をつけてほしい、とのことでした。

湯浅由啓Dr: そのとおりです。

二見いすず: では、今回は、食中毒の予防についてお伺いしたいと思います。
食中毒を予防するために、日常生活の中でどういったことに気をつけたらいいのでしょうか。

湯浅由啓Dr: はい。
食中毒は、細菌やウイルスが付いた食べ物や飲み物を口にしたことで、起こるものですから、まず、そういった危険性のある食べ物を口にしないということが一番ですね。

二見いすず: そうですよね。
では、危険性があるかないかはどう判断したらよろしいのでしょうか。

湯浅由啓Dr: はい。
やはり、当然のことですが、見た目やにおいで腐っていそうだなと思ったら、絶対に食べないでください。

二見いすず: よくわかりました。

湯浅由啓Dr: また、見た目の変化や悪臭はなくても、外にしばらく放置してしまっていたとか、長い期間保存したままだったなど、「あやしいな」と思うところがあったら、迷わず廃棄してください。

二見いすず: そうなんですね。
よくわかりました。
もったいないと思う気持ちもありますが、食中毒を防ぐためには、あやしいと思ったら捨てる、ということですね。
食品を無駄にしないためにも、食べ物は早めに使い切る工夫をしたいですね。

湯浅由啓Dr: そうですね。
冷蔵庫に入っていても、必ずしも安全ではない場合もありますので、食品ごとに注意していただきたいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
では、調理法などで注意が必要なことはありますか?

湯浅由啓Dr: はい。
やはり、生の肉を調理する際に注意が必要です。

二見いすず: はい。

湯浅由啓Dr: 生のお肉を切った包丁やまな板は、そのつど熱湯消毒をしたり、洗剤でしっかり洗って、殺菌をお願いします。
そのまま別の食材を切ったりしてしまうと、食中毒の原因となります。

二見いすず: わかりました。

湯浅由啓Dr: また、包丁やまな板だけではなく、調理する人の手やエプロン、キッチンタオルに細菌やウイルスがついていることもあります。
こまめな手洗いを心がけ、エプロン、キッチンタオルもこまめに洗濯するように気をつけてください。

二見いすず: よく分かりました。
お話は、鹿児島県医師会の湯浅由啓(ゆあさよしひろ)ドクターでした。
ありがとうございました。

湯浅由啓Dr: ありがとうございました。