2013.8.24 第538回放送分『熱中症』 ゲスト:吉原秀明ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは「熱中症」について鹿児島県医師会の吉原秀明(よしはらひであき)ドクターにうかがっています。
吉原さん、今週もよろしくお願いいたします。

吉原秀明Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: これまで3週にわたり、熱中症が起こる仕組みと症状、そして症状に合わせた対処法を伺ってきました。
4週目の今日は、熱中症の予防について伺いたいと思います。

吉原秀明Dr: はい。
まず、炎天下でスポーツをしているときや、暑い日の屋外での労働しているときに、熱中症が起こりやすいということを知っておいていただきたいと思います。

二見いすず: はい。
炎天下のスポーツ、暑い日の屋外労働などが熱中症の原因になりやすいと意識しておくこと、ですね。

吉原秀明Dr: そうですね。
また、具体的な予防法としては、基本的なことですが、暑い日は炎天下に長くいないように気をつけ、日陰などを見つけて、こまめに体を休めること。
また、日傘・帽子を利用したり、服装などもクールビズなどで涼しく過ごす工夫をしてください。

二見いすず: 分かりました。
日陰を見つけてこまめな休憩。
日傘や帽子、服装の工夫などでしたらすぐに対策ができそうです。

吉原秀明Dr: そうですね。
また、とても大切なのがこまめな水分補給です。
汗で体から失われる塩分・水分を補給することが大切です。
スポーツドリンクですと、塩分と水分を両方とれるので便利だと思います。

二見いすず: よくわかりました。
水分・塩分の補給はとても大切なんですね。

吉原秀明Dr: そうですね。
人間は「のどが渇いたな」と感じるときは、実は体内に水分が足りなくなっている危険信号なのです。
「のどが渇いた」と感じたらすぐに水分・塩分補給をすることはもちろん、そういった自覚症状が出る前に、30分ごとに水分をとるとか、前もって予防することを習慣にしていただけるととてもいいと思います。

二見いすず: なるほど。
よくわかりました。

吉原秀明Dr: また、意外に思われるかもしれませんが、部屋の中や車の中でも、熱中症になる場合もあることも知っておいていただきたいですね。

二見いすず: えっ、部屋の中や車の中ですか。

吉原秀明Dr: はい。
特に部屋の中は、最近の節電指向の広まりで、冷房を入れることをためらう方もおられます。
暑い部屋の中で我慢して過ごしているうちに、知らず知らずのうちに熱中症になってしまったということもありえます。

二見いすず: なるほど。

吉原秀明Dr: はい。
また、例年、車の中で子どもを熱中症で死亡させてしまういたましい事故が後を絶ちません。
短時間でも車の中は大変温度が上がりますので、絶対に車内にお子さんを放置しないように注意していただきたいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
来週も引き続き「熱中症」についてお話をうかがいます。
お話は、鹿児島県医師会の吉原秀明(よしはらひであき)ドクターでした。
ありがとうございました。

吉原秀明Dr: ありがとうございました。