2013.10.5 第544回放送分 『乳がん』 ゲスト:金子朋代ドクター



二見いすず: 10月になりました。
今月のドクタートークは、今月が鹿児島県ピンクリボン月間であることにちなみ、「乳がん」についてお送りします。
お話は、鹿児島県医師会の金子朋代(かねこともよ)ドクターにうかがいます。
よろしくお願いいたします。

金子朋代Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 10月は鹿児島県のピンクリボン月間ということですが、まず、ピンクリボン運動とは、どのような運動なのでしょうか。

金子朋代Dr: はい。
ピンクリボン運動は、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進すること、などを目的として行われる世界規模の啓発キャンペーンです。
鹿児島でも、今月さまざまなイベントが行われます。

二見いすず: なるほど。
どのようなイベントが行われるのでしょうか。

金子朋代Dr: はい。
県庁内にピンクリボンツリーを設置したり、10月6日にテンパークで開催の「鹿児島ミュージックフェスタ」でピンクリボンのブースを設置したり、10月27日には「ピンクリボンリバーウォーク」という、ピンク色のものを身に付けて甲突川沿いを歩くというイベントを開催します。
こちらは事前申し込みが必要ですので、詳しくはピンクリボンかごしまのホームページをご覧ください。

二見いすず: いろいろな催しがあるのですね。
興味のある方はぜひご参加ください。

金子朋代Dr: 楽しくご参加いただき、「乳がん」について考えていただくきっかけになるとうれしいです。

二見いすず: よくわかりました。
やはり、これだけピンクリボン運動などを活発になさっているというのは、乳がんが、正しい知識を持ち、早期発見を心掛けることが大切ということなんですよね。

金子朋代Dr: そうですね。
乳がんとは、乳房に悪性の腫瘍ができる病気です。
進行状態はステージ0から4まであり、0の段階で発見されればほぼ完治でき、ステージ1で見つかれば、手術できちんとがんを切除できれば高い確率で助かるといわれています。
ですからぜひ正しい知識を持って、命を守っていただきたいと思います。

二見いすず: なるほど。
乳がんにかかっても、早期発見すれば、かなりの確率で命は助かるということですね。

金子朋代Dr: そのとおりです。
ただし、ステージ0、1といった初期段階の乳がんは自覚症状がなく、病院での検査でなければ発見されないという場合も多いようです。

二見いすず: なるほど。
ですから、早期発見のための検診がとても重要だということですね。

金子朋代Dr: そうですね。
定期的に医療機関で乳がん検診を受けることがとても大切です。

二見いすず: 検診はどれくらいの頻度で行えばいいのでしょうか。

金子朋代Dr: はい。
乳がんはマンモグラフィという乳房のレントゲン検査を含めた検診を1年から2年に1回受けることが推奨されています。

二見いすず: なるほど。
よくわかりました。
ピンクリボン月間の今月、これを機会に、ご自身と乳がんについて見つめ直し、検診を受けることを検討いただきたいと思います。
来週も引き続き、鹿児島県医師会の金子朋代さんにお話をうかがいます。
本日は、ありがとうございました。

金子朋代Dr: ありがとうございました。